frequency/ありふれたこと・波長 公演情報 frequency/ありふれたこと・波長」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    国家と平和と想いと...
    競演 東西南北 AliceFestivalの一環としてSayeh lran theater groupを招聘し公演したもの。この作品はイラン・アカデミック賞を国内外の演劇祭で10指に余る賞を受賞した新進気鋭 Morteza.Mirmontazemi 氏が演出を担当している。

    本公演は、原語上演でペルシャ語の字幕が映し出される。その言語に堪能であれば、すんなり理解できるであろうが...。しかし、当日パンフに粗筋(6情景)が記載された資料が配られる。

    これは長い年月 国のために戦い続けた兵士の物語で、今、彼は普通の生活を送っている。彼は生まれ故郷で普通の生活をしている。しかし、その描いている夢物語は...

    言葉や映像に書かれていることが分からなくても、その想いは十分に伝わった。

    ネタバレBOX

    結論は、この男は既に亡くなっており、現世での想いを綴った物語である。

    その芝居の冒頭は料理番組かと思うような、野菜を切り刻む。そして突然にゾウの話へ転換する。そのゾウの話は空腹へと繋がる。そして鶏の話へ...鶏の羽を毟り取る。その鶏はチキンとして戦争へ行く。
    暗転と比喩の連続であるが、そこには国情の関係で直截できない事情があるのか、もしくは自分の感性が鈍ったか。

    殺戮、空虚(空腹)、戦争...戦地に行く兵士がイメージする光景が逆回転するかのようである。その情景がシュールに描かれ、最後は男が横たわった姿になる。そこは墓場…死んでやっと故郷で眠ることができる。その怖いまでの抵抗と平和への願いが心に響く。

    実に見事な公演であった。

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