爛れ、至る。 公演情報 爛れ、至る。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    好みが別れるかもしれないが...
    徹してSMを驀進したところが、スゴイ感じ。リアルなSMを実体験できる。1テーマにこだわった作品として評価をしました。いや、目がさめました(この作品に関してですが、小劇場初めての方にはちょっと...)。林奏絵さんが効いていた感じ。この辺りがさすがのセンスかも???

  • 満足度★★

    プレイシーンは見応えあれど…/約120分
    凄絶にしてなまめかしい調教シーンは見応えあり。

    が、ストーリー性が乏しくて話があんまり膨らまず、劇としての醍醐味はかなり薄め。

    しかも主張が見えづらく、食いつきづらいお芝居でした。

    ネタバレBOX

    調教シーンも似たようなのが繰り返されてあまり膨らんでゆかず、途中から退屈に。
    ただ、長身で美しい某女優さんの、様になりすぎているボンデージ姿は何度見ても見飽きませんでした。
  • elePHANTMoon『爛れ、至る。』観劇
    SMクラブに通い死に至った男の陰を追うようにM街道に落ちて行く主人公。映画『ニンフォマニアック』みたくSの方がいろんな道具用意したり気遣いに溢れてる(笑)物語性はほぼ排除、ワンカット長回し=体感時間。鞭打たれてるとき俺は何考えてた?

    M男たちのオフ(素)状態の雑談に悲哀やユーモア、変態の「平熱の品」が感じられていい。劇団史的にSMという方向性で振り切った特殊な作品で、映像もやってるマキタカズオミくんがプレイに「カットをかけない」って構造自体がSMに近い神の視点。神様に向けてやる行為こそが背徳であり至高である訳で。

    もちろん題材が題材なのでひとは選ぶしR1@でいうとどれくらいかはわかりませんが。笑。興味が湧いた方は是非。

    ネタバレBOX

    (ネタバレ)そしてカットのかからない世界で、ラストに唯一入るカットで主人公は何を愛してたのかに気づく。S、M、ヘテロ、バイセク、全部が溶けた暗澹な中、その正直な答えは腑に落ちる。
  • 満足度★★

    俳優は大変だ
    舞台で行われている行為は、目を覆いたくなるし、刺激的だし、痛いのだが、その中に想像出来る箇所がひとつもないと、時間と共に痛くも痒くもなくなってしまうという舞台であった。
    観客は想像力を求めているのだよ。
    あのリアル舞台と言われていたポツドールは、想像力の塊だから、リアルと言われていたのになぁ~。

  • 満足度★★★★

    どこへ「至る。」のか?
    至高の場所、それは死と紙一重・・なんていうイメージはどこからもらったものだろう。バタイユとか、サドとか。それに近いイメージをもらった映画は、古くは「エルトポ」、うんと下って「ブラックダリア」(同名の事件について劇中の会話に出てくる)、「ポエトリー、セックス」、生命の価値の相対化される恐怖「ファニーゲーム」「ノーカントリー」等枚挙に暇はないが、映画の技術でどうにか描かれてきたこの「美」と「快楽」と「死」の交錯・並立する世界を、演劇のしかも直裁な(リアルな)表現を通して描いた、希有な舞台・・と言う事はできるかも知れない。「女王様」への隷従に陶酔して行く男たちの「願望」に、少し、共感できたような気がした。 「先」がみえない苦しさより、死や闇であってもはっきりとそこにある「それ」へ、向かう欲求なのかも知れない。 この芝居は「その先」を意識する観客の理性をあらかじめはぎ取り、「至高(?)の現在」にどっぷりと浸からせる。

  • 満足度★★★★

    まあ凄い
    またまた、自分は役者はできないなと思わされました。

    ネタバレBOX

    SMの世界にはまった男たちの話。

    プレイ中に女王様に首を絞められたりして死んだのかと思いましたが、死んだ男は切り裂きジャックに切り裂かれた被害者の死に方に常々憧れていて、女王様に腹を切り裂いてもらって死んだのでした。究極のマゾヒズムとも言えるのかもしれませんが、事件は自殺志願者による嘱託殺人で、SMクラブの話としては唐突感がありました。

    恐らく、最初の想定とは異なって行ったのでしょう。事件そのものもそうですが、弁護士の存在も事件とはあまり関係なく、夫婦関係のことが主眼となっていました。常識的で理性的な弁護士の性格から欲求不満になって精神を病んだような状態に陥った妻が、SMの世界を見て吹っ切れた弁護士の愛を受け入れて正常に戻ったような感じでした。

    それにしても、男たちは小さな下着を着けただけのスッポンポンになったり、局所を指ではじかれたりして、『業に向かって唾を吐く』を最初に観たときのような、俺にはできないなと、役者の凄さに恐れ入りました。

    ところで、女王様がラバースーツを着るときは下着の上から身に付けるものなのでしょうか。下着の線が見えるのも変だし、下着を付けていたらそんなプレイは無理なのではないかと思われるシーンがあり、リアルなSMの世界を描いていただけに少し残念でした。
  • 満足度★★★★

    ご調教
    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    詩織(中村真沙海)…マヒル女王様。タカムラに懇願され刺殺。クラブに戻り、今度はシタラに懇願される。
    タカムラ(永山智啓)…マゾ。マヒル女王様の聖水を一滴残らず飲み干した。
    雛乃(久保山智夏)…女王様。真面目。
    シタラ(山田百次)…マゾ。マヒル女王様に殺してと願うも、土壇場で素に戻った。
    柊(石橋征太郎)…マヒルの弁護士。妻の精神疾患に悩む。
    一花(林奏絵)…新人の女王様。
    アダチ(関村俊介)…マゾ。ベラドンナの常連。
    クラタ(江原大介)…マゾ。エグイ系のイベント主宰する。
    楓(山口オン)…女王様。雛乃から調教について相談される。
    奈由美(菊地奈緒)…ベラドンナの店長。
    春菜(長野海)…柊の妻。精神疾患で荒れる。

    経験がないせいか、単純にSMプレイシーンが面白かった。俳優のリアクションが上手いのかな。けっこう尺とってる気もしたけど、飽きなかった。シタラの脇腹のミミズ腫れなのとか痛くないのかなと。

    話に大きな変動はなく、じっとりした舞台。その分、ラストのシタラの「ムリムリムリ!」に、妙な安心感?を得てしまった。アブノーマルにならなくていいんだ的な。

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