よかったら、共倒れ? 公演情報 よかったら、共倒れ?」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    よかったら、友頼れ!
    芝居としては、コメディタッチなところもあり大変楽しめた。同時に内容は、現代社会における課題の一面をブラックユーモアにして描いた視点も見逃せない。
    女優陣は、下着姿も厭わず熱演していた。そう言えば、主宰の都上々 氏も当日パンフに「もはや菩薩級の存在である…」と最高の謝辞を書いている。小劇場にしては、思い切った舞台設営(観客席減)であったが、観客側からすれば、場面説明を容易に演出できていたと思う。
    ただストーリーの流れが…。

    ネタバレBOX

    小劇場にしては、客席数を減らしてまで花道を作った。変形L字型に舞台は二分割にし、上手は主人公(荻窪えき)の部屋、下手がベットが置かれ、病院や状況によってラブホテルになる。
    話は、元市議会議員の主人公が、縁もゆかりもない人の最期を看取る仕事を始める。孤独な人々を看取り続けて行くうちに、その仕事に対する空虚感、罪悪感なるものが芽生えたようだ。また、自身の性癖がレズビアンであることも、教え子との関係で認識し同居するようになる。この仕事と性癖を軸に周りの人々を巻き込み、または運命のように歯車が動きだす。ストーリーは面白いし演出も観せるが、スムーズな展開ではない。何がぎこちない…。無理して男優が女医を演じるとか、オビスポ(丹野薫)が、精神的に壊れていく、などは場当たり的には楽しめ、または別事件を彷彿させるが、主軸にあまり関係ない。段々と主人公の周りから人々がいなくなることは分かるが、強引な感じがした。
    内容は実にシュールで考えさせる。
    最後に、ラストシーンは観客によって捉え方が違うだろうが、ヤンキー娘を主人公の部屋に住まわせるのは…。上手はヤンキー娘のバカ騒ぎ、下手ば主人公の哀惜。同じ舞台場面の対比にしても余韻が無くなったようで少し残念であった。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    荻窪えきさんの安定感に、塩谷麻美さんのハツラツ感!
    20分ほど遅刻してしまいましたが、舞台も客席に近く、非常に見応えがありました。

    荻窪えきさんの安定感も去ることながら、若手の女優さんが時に下着姿も見せながら熱演する姿は、「最初から見るべきだった」との印象を受けました。

    若手の女優さんは総じて良かったですが、中でも、塩谷麻美さんの「ハツラツ感」は、特に目を見張りました。

    映像化を期待したい作品です!

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