満足度★★★★★
「ロボット」と「人間」、そして「人間」と「地球」
フライヤー内容では、
あまり役に立たなそうなロボット達の、
「博士が帰ってこない、さあどうしよう?」という
なんとものんきな説明のみでしたが。
いざ舞台が始まってみると、
クセのあるロボット達、
そして博士の子供(人間)との笑える
会話の中に少しずつ少しずつ、
「鉄腕アトム」の頃から語られている(更にずっと昔から?)
「人間」と「ロボット」についての
普遍的なテーマが織り込まれてきます。
喜劇調に進む物語に大きく笑わせられながらも、
ついロボットや人間が発した台詞の内容について
「考えさせられてしまう」場面も多々、
そしてつい涙腺を緩ませられる場面まで。
(これ以上はネタバレか…)
小さなテーマと大きなテーマ(物語本編本筋)、
本劇団の作/演出の方は本当に
「でっかいテーマをぶつけたい!」という気持ちを持ちつつも、
観劇する側に対して「ただの重い想いの押し付け」に
なってしまわないように、
喜劇調かつハッピーエンドを目指しながら
軽妙に「テーマ」を盛り込んでいく、
という巧みさがあると思います。
そして、役者陣についても全員が全員演技上手とは言えないけれど、
そこはまだまだ発展途上、それぞれの役を喜怒哀楽の感情を
見事に出しつつ演じていく姿に好感が持てました。
カフェ公演で四角い部屋の1つの角が舞台となり、
そこに向かう2つの面に観客席が配置されている為、
観る位置を変えるとまた違った役者の表情などが楽しめるかな?
と思いましたが、明日で千穐楽かつ満席状態との事。
ふむぅ・・・
PS.感想書いてすぐ表に出てしまった為、
舞台後にくれるというアフターパンフレットを
貰い忘れてしまいました。
何が書いてあったんだろうなあ・・・気になるなあ・・・
満足度★★★★
o(^▽^)o楽しい。
(^-^)/判りやすく軽快。ありがちな話でありながらこれまでと違う。皆さんのポップなお姿が大きくて深刻なテーマながら柔らかくて優しい世界を創る。大好きです。少年女優、斉藤優紀さんも久しぶりの男役。髪をグッと短くして御活躍。楽しかったです。
満足度★★★★★
2%の確率
劇団バッコスの祭さんの『チャペック博士の子供たち』(95分)をパフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』で観劇。劇団バッコスの祭さんの舞台は、昨年9月の『回禄のニライカナイ』以来。『絵空箱』は、今年2月のG.comさんの『一人づつ』以来でした。フライアーに惹かれて、劇団バッコスの祭さんらしくない、可愛らしいロボットのお話を予想(チャペック博士のタイトルで気づくべきだった)していたのですが、予想は良い意味で裏切られて、カレル チャペック『ロボット』、アシモフ『私はロボット』を本歌取りした、人間(文明)批判とロボット三原則を絡めた中々見応えのある舞台でした。登場人物&ロボット達が、とてもユニークで、キャラも立っており、前半で撒かれたお話の回収もお見事な素敵な舞台でした。