満足度★★★★★
無題1525(15-213)
19:00の回(雨)。
「紅梅振袖(2014/11@島薗邸」から3公演目となりました。
今回はお風呂屋さん、当初予定していた6/19(桜桃忌)が定員になってしまい、追加公演の本日。西ヶ原駅を降り本郷通りを東へ、一旦通り過ぎるがなんとか「会場」へ、18:25着。
入口から覗くと普通に銭湯なので、おそるおそる入ると中に北原さん、番台で受付、奥へ進むと高い天井、フロアに椅子席、その奥が浴槽で富士山がみえます。
19:04開演~21:18終演。40名予定のところ45名いらっしゃったそうです。
小池純一郎さん「津軽三味線曲弾き」...「りんご節」
府川和枝さん「瘤取り(お伽草子より)」
山田雅生さん「箏」...「風にきけ」「桜」「提灯行列」
北原久仁 香さん「灯籠」
歌の時間
という構成でお話は「青空文庫」でも読めますね。
音と声がほどよく場内に満ち、弦が震える音、バチが弦を叩く音が目に見えてくるようです。バチの「アップ/ダウン(正式には何と表現するのか...)」、琴柱の位置を変える様子がよくわかります。
正面にかけてある掛け軸は光明皇后の施浴、3人の典侍(ないしのすけ)...三助を描いたもの、というお話もありました。
2話とも原作がありますが台本を読む、というのではなくお客さんに直接語りかけます。
「灯籠」の初出:「若草」1937(昭和12)年10月号、「こぶとりじいさんは」鎌倉時代の説話物語集『宇治拾遺物語』まで遡るそうで、聴こえてくる声に導かれ時代を超えてゆくような感覚に浸ります。
聴き終わると、「太宰ってどんな人物?」と思い始めていたので、翌日(7/4)図書館で「太宰治の女たち(山川健一著)」を借りて読み始めました。この本、読者に易しく語りかける文体だからかとても面白い。
8/1「高瀬舟」申し込みしました。
箏の1曲目「風にきけ」は意外にも現代風の旋律でした。
北原さん「朝顔の模様のゆかた」に頬杖がお似合い、山田さんは濃い色合いの和服が(奏者として)力強く感じられ、小池さんは素朴さと一途さ、府川さんは気さくさを感じました。