40minutes VOL2 公演情報 40minutes VOL2」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★

    同じテーマでもそれぞれのカラー
    テーマは同じでも内容は各団体とも全く違い、
    全体を通して楽しむ事ができました。
    VOL1のときに気になった照明、音響は今回は問題なし。
    ただし、観客のマナーは相変わらず。
    隣と話をする人、スマホをチェックする人が居て残念でした。
    上演順は日替わりということで、公平性が保たれていたと思います。
    開票もスムーズだったし、表彰式もインタビューを交えて楽しく観ることができました。
    賞金(100万円)をその場で現金で渡すのはインパクト大でした。

    各団体の演目についてはネタバレBOXで。

    ネタバレBOX

    InnocentSphere『セイレン』>初めての団体でしたが、黒川深雪さんはこの間の再生MRS fictionsで印象に残っていました。東北の震災前後2つの時間軸を平行に描いた作品。最初時間軸の仕組みが分かりづらかったですが、理解すると切なさが倍増でした。ラストシーンでは涙。

    チャリT企画『イスラム国がやってくる!? アラ!アラ!アッラー! 』>以前拝見した作品とは違い、事件の詳細を解説するための作品といった趣でした。初稿をボツにして全く新しいものに作り直したと聞いて納得したのですが、個人的には少々不満が残りました。面白かったのは間違いないですが・・。

    ロ字ック『東京』>こちらもお初の団体。女性の中に黒一点の編成、良く練られた集団の動きが印象的でした。心にヒリヒリと沁みて、わたしがもうちょっと若かったらもっとガツんときたんだろうなと思いました。硬質な美しい作品でした。

    優勝団体はinnocentsphereでした。 おめでとうございます。
  • 満足度★★★★

    共通テーマ
    同じテーマなのだけれど、それぞれに個人、日本、世界、を舞台にしていたところが面白かったです。ただテーマになっている「ゆれる」はいろいろに展開できるので横並びでの比較は難しいように思いました。それぞれの団体のカラーも感じられてよかったです!

  • 満足度★★★★

    無題1500(15-188)
    13:00の回(快晴、暑)。

    12:15会場着、受付(整理番号あり)は始まっていました。「40minutes」は初めて、ここは「PADMA vol.5 「戦国BARASHI(2013/8)」以来の2回目。

    12:32開場、13:09開演~InnocentSphere13:52、~チャリT企画14:35、~口字ック15:10。15:27~15:53表彰式。

    「ゆれる」がテーマですが、個人的にはこれで得票数を争うのはどーかなー、
    と思ったので昨年は観に来ませんでした。

    d-倉庫「現代劇作家シリーズ」のように同じ脚本を比較するのは面白いと思うのですが、自由に設定解釈できる(今回は「ゆれる」)テーマだとどれだけ会場のお客さんが「共有=共感」できるテーマかでほぼ決まってしまうように思えてしまうのです。

    結果:1位359票(45.4%)、2位261票(33.0%)、3位170票(21.5%)。

    個人的には「口字ック」に、かさいさん客演、大石さん振付、とあったので観に来ました。

    「InnocentSphere」:左右で設定を変えているのと効果音や演技の緩急が新鮮でした。ただ、まだ「現実」としてゆれているテーマなので...評価はまだ早すぎる。但し、次回作、観たいと思います。

    なんで曲がB.Springsteenなのかなと思ったのですが、台本をみると居酒屋の店名「サンダーロード」でした。懐かしー!。初来日公演は85年4月22日と23日、大阪城ホールで2夜観ました。当時購入したアナログブート盤はCD-Rになっているらしい。

    永遠に喪われたものたちへの想いをまっすぐ表現した本作には素直に拍手をおくりました。

    狩野さん「カルデッド(2013/7@OFFOFF)」、大塚さん「2番目の女たち。(2013/10@HOPE)」、意外なところで宮嶋さん「金の手鏡(2011/12@VIBE)」「夜のしじま(2012/3@DECO)」、川本さん「ぱれえど(2012/11@雑遊)」、小見さん「孤独な絵肌・滑り込む音楽(2014/12@TAMA)」「ステロタイプテスト/パス(2014/1@d-倉庫)」、山岸さん「木(2013/8@サンモール)」。

    「チャリT企画」:ゆる系の展開なのにテーマは国際的、やや時事解説風。タイトルは「A Hard Day's Night」のモジリですね?本作も相当生々しいけど、他の2作品と比べるのはどうかなと。

    松本さん「完璧な世界(2011/7@DECO)」、内山さん「兎ノ刻 ートノコクー(2011/10@COREDO)」、岡田さん「同行二人(2013/12@magari)」「ローヤの休日(2011/3@王子)」、熊野さん「カルデッド(2013/7@OFFOFF)」「タイトル、拒絶(2013/2@サンモール)」「Turning Point 【分岐点】(2012/2@スズナリ」、小杉さん「魔法処女★えるざ(30)2013/1@タイニイアリス」「ハルメリ2013(2013/3@高円寺)」、室田さん「かっぽれ!?夏?(2013/9@あうるすぽっと)」


    「口字ック」:やはり小野寺さん、堂本さんは凄いなと思いました。自分だけ取り残され、周りはドンドン変化してゆく、甦る記憶、自分が激しい気迫とともに伝わってくる、山田さんらしいなと思いました。駆け巡るひとたち、ボールは自分を避けるように動き続ける、立ち位置が見えず、目眩がする、再び歩き始めるために必要なことは何か。

    堤さん「PRESS(2014/12@サンモール)」「タイトル、拒絶」「オーシャンズ・カジノ(2012/4@王子)」、水野さん「神と遊べば(2014/8@B1)」、レベッカさん「さよなら、三上くん(2015/4@APOC)」「ツヤマジケン(2014/7@王子)」、栗野さん「谷間にカンパイ!(2015/4@風姿花伝)」「ロミミ(2014/6@BONBON」、武井さん「星の音色が聴こえますか(2014/9@雑遊)」、もなみさん「だいなし(2015/1@王子)」「タイトル、拒絶」

  • 満足度★★★★

    ロ字ック最高
    ああ、もう、めっちゃよかった……3団体ともすげぇや…………ロ字ックが特に、掻き毟られた……よかった…………

  • 満足度★★

    テーマ
    一つのテーマで、各団体が作品を作ってくる企画でしたが、

    3団体とも全く違う物が出て来て見ごたえがありました。

    一つのテーマでなく、同じ脚本を使ったらどうなるのだろうか?

    そんな事を考えました。

    各団体に評価するのは、辞めて企画に星をつけると

    司会が無く、パンフレットに内容が無く、今後の活動が載って居て
    今回の事を載せて欲しかった。

  • 満足度★★★

    ロ字ック贔屓も優勝団体に投票
    「ゆれる」というテーマのもと、3劇団が競作。
    そのうち唯一の未見団体だったInnocentSphereに私は投票。
    そしたら、同団体が優勝を手に。
    その上演作品『セイレン』は、日本の或る地域でしか起こりえない局地的な物語を普遍的なヒューマンドラマにまで高めていて、否応なしに引きつけられた。
    地域密着型のホールで開かれたこの公演は、地元のお母さん方なのか、ふだん小劇場演劇など観そうにない年輩女性が大勢観覧していたが、おそらくそうした皆さんの多くも『セイレン』に投票したのではないだろうか?
    それくらいの大衆性をこの作品は持っていた。

    「ゆれる」というテーマが一番強く打ち出されていたのも、やはりこの『セイレン』。
    ロ字ックの『東京』も『セイレン』同様、大人の女性を主人公とし、そのゆれる心を描いていたが、二者択一を迫られたヒロインがどちらを取るかで思い悩む『セイレン』のほうが、「ゆれる」というテーマがより前景化していた印象。

    一考を促したいのは表彰式。
    優勝団体だけでなく、2位と最下位の団体も発表して欲しいし、可能ならば各団体の集票数も教えて欲しいもの。
    各団体に集まった票の山を公開してくれれば尚良い。
    それくらいしてくれないと、スッキリした気持ちで劇場を去れないのだ。
    そこへさらに、著名な演劇人による講評が加われば言うこと無し。
    優勝はあくまでも観客投票のみで決めて欲しいが、名のある実作者が各作品をどう観たのか、演劇ファンとしてはそこも知りたい。

    ネタバレBOX

    チャリT企画『イスラム国がやってくる!?アラ!アラ!アッラー!』もいちおうテーマに絡めてはあったものの、3作品の中ではテーマへのこだわりが一番弱く、テーマなんて二の次にして自分たちのやりたいことをやっていた印象。
    イスラム国による日本人人質事件を扱い、あの事件への理解は深まったが、いかんせん“研究発表”の趣が強く、個人的には、もっと演劇らしい、物語性の強い作品を見せて欲しかった。
  • 満足度★★★★

    うーんもったいない気が。
    他の方も書かれてましたが、
    開演前・終演後に誰ががMCで出てくるでもなく、
    演目終わりごとに一礼があるでなし
    スーッと始まってスーッと終わった、そんな印象も。

    空席多いなあ、と数えてみたら150人くらい入ってたんですよね。
    でもキャパからすると半分以下ということで、会場的に適してるとも言いづらいところでしょうかどうなんでしょうか。

    各団体については
    ・ロ字ックさん
    40分という時間が長かった気もするしか短かった気もするし、
    なんだか中途半端だったような気も。
    パス回しは、パスミスしないといいな、という思いが先にきてしまいσ^_^;

    ・InnocentSphereさん
    お話としては一番好みでした。
    劇中の「東京もんだからそんなことができるんだ」という一言が、
    この作品を観た当事者の方の口から出ることがなければいいなあ、と思いつつ。

    ・チャリT企画さん
    興味深い内容でしたけど、これは演劇なのかなあ、というのも正直なところ。


    下世話な話ですが、
    これどこかの団体がチケット自腹で配りまくっても優勝できたら黒字だなあ、なんてことも思ったり。

    はてさて結果はどうなるか。
    折角の企画なので、これからも続いてもらいたいですね。

  • 満足度★★★

    会場が広すぎる気がする・・・
    今回は3劇団とも初見でした。
    演目別の個人的満足度は
     InnocentSphereさん ★4
     チャリT企画さん ★2
     口字ックさん ★3
    です。

    総じてこの規模の会場に対応し切れていない感がしました。
    セット替えを考えると凝ったセットが使えない、というのもあるのかもしれません。
    ちょっと会場が広すぎるのでは?と感じました。
    (3劇団とも初見のため、普段どのくらいの広さの箱で上演されているのかは分かってません)
    そして、内容以前にセリフが聞き取りづらかったです。

    前回から比べると、今回は全席自由席に変わっていました(前回は指定席だったはず)。
    演目間が暗転のみというのは変わらず。
    (1演目40分で上演予定時間が2時間だったので予想はしていましたが・・・)
    演目毎のカーテンコールが無いため、終演後の拍手が無いのは少し寂しいですね。

    ネタバレBOX



    [memo]

    InnocentSphere『セイレン』
     下手側:3年前(震災前)聡美目線
     上手側:現在(震災後)敏彦目線
     
     敏彦は音楽の才能があり東京の楽団?に誘われているが、
     潜水士の資格を取って遺品の捜索を行っている。
     聡美の自転車を見つける。
     -----
     聡美が送ったメールは津波の数分前という話だったので、
     津波が来たときにその描写があると良かった。
     
    チャリT企画『イスラム国がやってくる』
     日本人拘束事件についての話。ノンフィクション。
     戦隊物にした意図が良く分からなかった。
     安倍総理の批判?

    口字ック『東京』
     ちょいちょいセリフが聞き取れなくて、
     話があまり理解できなかった・・・
     知的障害者のアイちゃん。
     主人公の女性はいつも本音が言えない?
  • 満足度★★★★

    ゆれるにゆれた、120分
    3つの劇団とも、それぞれのゆれるという表現さで、甲乙つけたいほどのおもしろさでしたし、特に優勝した、イノセントスフィアは、椅子や箱の小道具を使いながらも、震災でゆれる、表現的な世界観を感じてました。

  • 満足度★★★

    振れ幅が大きすぎて
    前の団体の作品の余韻や見直しをするまもなく転換と次の団体が始まってしまったので、アタマの切り替えができなかった。
    ホントは笑うべきところなのだろうけれど、初見の団体さんだと戸惑う。
    イベントとしては面白かったけれど、正直言って疲れた。

  • 満足度★★★★★

    イベント的にはペケ
    InnocentSphere★4.5
    口字ック ★4.5
    とてもクオリティが高く素晴らしかった。
    でも、運営的に盛り上げるのが下手だな、と。
    取り敢えず客前にポンと提示してみせただけといった印象でコンペ色が希薄。

  • 満足度★★★★

    企画は凄くいいですね。
    三者三様の舞台は面白く
    チャリTさんのゆるプレゼン力。
    ロ字ックさんのスピードと熱量。
    イノセントさんのしんみりな波。
    順番やテーマの好みで勝敗は代わる
    だから投票券の方式が○つけて投票
    点数式とかがいいと思ったなぁ。
    間違って二枚入れると無効になりそうだし、かテコの後に再度説明とか団体紹介で気持ちを整理する間をおけるとありがたいです。

  • 満足度★★★★

    この手の企画は大歓迎!
    評価が高い3団体。
    いずれも未見の団体なので、一度に観れたのはうれしい。

    流石に、“人気と実力を兼ね備えた有力団体”ですね。

    テイストの違う作品40分×3本、とても楽しめた。

    それぞれ、素晴らしい舞台で投票はやめようか悩んだが、
    それでは、この企画の主旨に外れるので、“××○○”に一票を投じたのでした。

  • ゆれた!
    演劇界において、人気と実力を兼ね備えた有力団体を3団体とのことでしたが私が知っていたのは1団体だけでまだまだ知らない劇団がたくさんあると実感しました。全くテイストの違うお芝居で評価は難しかったですが私なりに1番良かったところに1票入れました。ある団体のお芝居の最中に技術的な問題が発生し、観客に伝えきれなかったのは残念なことでした。

  • 満足度★★★★

    ゆれる
    40分という短い時間の中でなにを表現するのかできるのか。各劇団テーマを咀嚼して演じている。中でもチャリT企画のリーディングともいえる作品は大変興味深いものであった。

  • 満足度★★★★

    三者三様
    前回も楽しみましたが、今回も。それぞれの「ゆれる」が違っていて当たり前なのだけどそれが面白かった。40分×3と言うのが、客席にいて一番妥当な時間だと思います。また次回、どんな劇団が参加するのか楽しみです。

  • 満足度★★★★

    三団体コンペ企画、コンテンツは悪くない。
    舞台装置はさほど凝らず、照明は三団体共通発注、会場はさほど高くなさそう(調べてないが)。一団体に100万を授与するのに、参加団体にあまりリスキーな条件は出せないだろう。3500円×150人×6ステージ、こう仮に計算するとチケット収入300万円程度。200万を制作費・スタッフ費用に当てる。出来無くないか・・そんな事を考えながら芝居を観ていた(そういう時間も、あった)。
    「ゆれる」を共通テーマとは、中々に広い。が、緩い縛りである「ゆれる」から三団体が発想したそれぞれの「ゆれる」には、共通性があった。不安定さ、動揺・・・、と書いてみれば普通にドラマの要素だったりするけれど、「ゆれる」というテーマに後押しされた三団体なりの思い切った劇構築を目にする事ができたように思う。
    それにしても全く異なる作風、指向なのをみて、ふと客層が気になった。投票するのは自分に「合った」芝居になるだろう。どの団体がより多く集客したかも投票に影響しそうだ。あと、上演順序は毎回変わるのだろうか・・最後にやったのが有利ではないか・・・そんな事も考えた。

    ネタバレBOX

    この日は・・innocentsphereが一番手。「ゆれる」はそのものズバリ東日本大震災の「地震」、真正面から取り組んだ事は好感が持てた。ただ人物背景の説明は難しくなるし、場面がどの時間に属しているかの説明も十分だったかどうか・・何より、「今」「東京(近辺)」という場所と時間から、この劇で描かれる時間と場所をどう捉えて良いのか、どう観るべきかという「関係」の取りづらさがあった。傷を負った人が過去を乗り越えて行くドラマだが、被災地のど真ん中で起きた出来事を舞台に乗せている事は、「言い足りなさ」をどうしても残してしまう。
    二番手はチャリT企画。この劇団の普段の劇スタイルなのか、至極まじめな時事問題を、パロディっぽくアレンジして理解を促す。今回は戦隊モノのキャラに扮した5人組に、教育を施す態で、記憶も生々しいイスラム国日本人人質殺害事件の実態を明らかにした。殆ど説明芝居だが、この問題自体が不問に付され明らかにされていないので、紹介される「事実」じたいがきわどく面白い(事実は小説より奇)。演劇が果たして良い「事実を知らせる」役割を、愚直にというか、批判をものともせずやりきったのが逆に気持ちよく、出し物としてもよくまとめていた。
    三番手が口字ックで、恋愛話である。が、付いた離れたの話でなく、主人公の自分を見つめる時間になっている。失恋の痛みが自分自身をまざまざと見せつける、その経験は彼女を過去の場面に引き戻す。その場面で、彼女は己の決定的な欠陥を思い知る。問題が整理されておらず、未だ混沌とした体験の意味を見出そうとする作家のもがきを見るような感触があった。同級生の身体障害者との間であったある出来事、付き合った男性から別れを切り出された時の事、それらが全員で行なう終盤バスケのパスワークの中で、克服されたかに見える瞬間に幕が下りる。演劇的パッションは抜きん出ていた。
    三者共通するのは、ある種の<タブー>への挑戦。1番手(innocent)は震災そのものがその領域、2番手(チャリT)はマスコミが封印する政権に不都合な真実、3番手(口字ック)は己の過去の生々しい「恥部」である。
    総合して私は、現在上演する価値、という観点から2番目が突出していた、と評価した。

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