満足度★★★★
坂倉奈津子氏あっての・・
という感じの舞台だったなぁ・・
青年団系の役者というとみんな異常なくらい器用にすべてをこなすという印象だけど、気のせいかこの人だけちょっと違うというか・・
何ていえばいいんだかわからないけど、
そのために作られた60分という感じがした。
「何考えてんだかわかんない女優」と、ある意味ちょっと華のある男優(串尾一輝氏)と、体力のある男優(苦笑
の、ある意味トライアスロンな演技をさらっと見れるのはなかなか・・
これで75分だったらちょっと思ったかもしれないけど。
満足度★★
若い作者ならではの恋愛劇/60分弱
付き合っているひと組の男女。
そのありふれた恋模様のいくつかをスケッチし、男女関係のままならなさを描いた小品。
恋愛モノは観慣れているので、いきおいこちらの期待値も高くなるが、残念ながら、高く設定されたそのハードルを踏み越えてくるほどの劇ではなかった。
なんと言うのか、ともに社会人という設定の割に、二人の恋のあり方がなんだか幼く、そこが微笑ましくもあり、物足りなくもあり…。
恋物語に食傷している身としては、恋愛の、ひいては人生の深淵が垣間見えるような物凄い恋愛劇を期待したが、生年から計算すると作・演出家はまだ二十七、八歳、等身大の感覚で恋愛劇をこしらえるとこのようなものになるのだろうし、もっともっとややこしい、それでいて綾に満ち満ちて面白い“大人の恋”を描くには、もっと年輪を重ねる必要があるのだろう。
私の観た回は、おかんむりのカノジョを必死にカレシがなだめるシーンがとてもウケていたが、私は笑えず。
ホワンとしたキャラづけがなされているカノジョ役の女優にもっとシャープな演技をさせていたら、やり取りのドライブ感が増し、私も笑えたかも。