満足度★★★★★
「よっ、山本屋!」
あまもり 千秋楽観劇。感激。
先日の雨チームとは少しだけメンバーが入れ替わった守チーム公演。どちらの良さも知れて良かったです。席が前方だったのもあり、すごく熱量が高かった。
一度見てストーリーを知っていても、やはり感情が揺さぶられて高ぶって落涙してしまうね。
1回目では、たどり着けなかったパズルのピースの組合せに気付けた。目が届かなかった動きや表情に気付けた。
たくさんの愛情に溢れた空間。ありがとう。
一昨日は後方で、今日は最前列だったので、場所の違いでも気付けるものが違って。前過ぎると死角増えるけど、細かい台詞や動きが拾える。
これ、今日しか観れてなかったら消化不良極まりないだろうなぁ。
メイチェル、好きだなー。雨(河口さん)も守(松丸さん)も。
どっちも、あ姫のことをしっかり見ていて、支えていて、心配していて、"身分"に囚われた女性として姫と同じような目線を持ってすらいる。そんな気がした。
真っ白な王家の衣装がとてもお似合いでした。
チームモーダの3人が好きです。黒い衣装最高にかっこいいし、ビシッと着こなせちゃう御三方のスタイルの良さもすごいし、何よりあの空気感がいいなぁ。信頼がしっかり根底にあることが、前面に出てくる訳じゃないのに伝わる。そして、思い合ってる。
三枝さん演じるデリカーノ(上の世界の最高級トップモデル)が出てきた瞬間に、やっぱり空気が締まるんだよね。
ホンモノはやっぱりすごいよ。
あの三枝さんは、生で見るべきだ。
それを崩せる演技力も持ち合わせていることも最高なんだけど(笑)。
王族の白、チームモーダの黒、流行の多色。下の世界の茶褐色。
視認性が高くて、理解もしやすい分け方で、雰囲気が出ていて。山本屋らしいなぁ、って思ったんだよね。
タクさんの演出意向と、衣装チームの意向のdiscussionの結果なのだろうけど。
身内贔屓も含めて言うけれど、河内さん&hanawayaさんの楽曲が感情を絶妙なタイミングで押し上げてくれてたと思う。あと、登場人物の名前が服飾ブランドの名前をもじってあったりするのと同様、ドラゲナイ風の楽曲なんかもあって、遊び心を忘れてない。
劇団山本屋 の「2号」がいつになるのかは分からないけれど、これから先もこのお二方が彩ってくれたらいいのになぁ。と思っている。
制作部さーん、サントラまだですかー?
大好きな人達が大切にしながら作った作品、素敵でした。
劇団山本屋 思うところはたくさんあるけど、
「よっ、山本屋!」
この言葉に全部込められる。
満足度★★★★★
雨チーム。
15周年記念公演 演劇企画ユニット 劇団山本屋「1号」『あまもり』
感慨深くて、今はまとまらない。
ただ、幸せだったと、伝えたい。
ミルフィーユみたいに繊細な歴史の重なりを、これからも期待しています。
ストーリーに関しては、正直まだ噛み砕けてない。もう一度見たら、整理出来るようになるかなぁ。
ただ、対立とか思想の違い、価値観の違い、そんなものが軸にあって、見た人に判断を仰いでいるんだろうと思った。
面白可笑しく彩られているけれど、本質的なのは結構黒いというか生々しいというか。
舞台美術関係。
あの幕はすごい。幕と言っていいか分からないけど。
可動ステップ。頻繁に動かすの大変だなぁと思いつつ、ちゃんと意味があって、それぞれのモノに見える。
衣装関係がすごい。デザイナーもなさってる植野堀さんが監修しているのと、車杏里さんのセンスが合わさるとレベルが高い!ファッションが軸の物語だからのこだわり。
上の世界の衣装だけでなく、下の世界もそれぞれの個性があって素敵。
個人的に黒衣装の三人のファッションが好き。