朗読会『最後の一句』を読む 公演情報 朗読会『最後の一句』を読む」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    無題1395(15-043)
    18:00の回(晴)。17:30受付、17:33開場。会場は森鷗外記念館1F「モリキネカフェ」。庭園側は大きなガラス窓になっていて「大イチョウ」「観潮楼門「三人冗語」の文字があり鷗外ゆかりの庭園ということです。艶のある木の色、黒いテーブルと椅子。

    観客の皆さんが北原さんを「先生」と呼んでいらっしゃるのでなぜかなと思い、当パンなどをみるとワークショップをひらいていらっしゃるのですね。

    普段観ているお芝居のなかでも「朗読」「リーディンーグ」作品が何作かあり、よくカラダを動かすもの、ほとんど素の状態で読み飛ばすもの、一人~数人とさまざま、会場や音楽によっても印象が変わります。

    北原さんの朗読は2回目で、昨年11月、島薗邸での「かたりと」による『紅梅振袖』が初めて。箏と語りと会場と作品、そのすべてがひとつに織り込まれて伝わってくるようで、それは他では得られないものでした。

    今をさかのぼること数十年前、NHK「朗読の時間」、白坂道子さんによる「第七官界彷徨(尾崎翠著)」を聴いたときの、これが朗読というものかと驚嘆した体験、それが再び目の前に現れるとは、思ってもいませんでした。なんという不思議な巡り合わせでしょう。

    それから約3ケ月、鷗外は読んだことがなくどうだろうという気持ちもありましたが、席に着く北原さんのお顔をみてそんな不安は消し飛んでしまいました。

    18:01館長挨拶~ 18:49終演~19:05トーク終了。

    和服姿、後ろのガラス、窓越しに見える庭と室内の様子が重なり、時は一気に1738年に。まっすぐ背筋を伸ばし、冬の夜を背景に語られる物語は長い年月を飛び越え、届けられたかのように聴こえてきます。

    帰宅してから「青空文庫(2種あり)」を斜め読み。

    次の公演「テルマエ太宰(6/19)」も行きたいと思います。

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