ころころころ 公演情報 ころころころ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★

    体育館倉庫
    作演出と役者が皆さん女性なのに、あんまり女性っぽくないと思ったお芝居でした。

    ネタバレBOX

    あくまで個人の感想です。
    自殺してしまった子が好きな主人公。時間を止めて何度もやり直ししようとするのが中高生特有の自分から見えてる世界が全て、という感じはとてもしました。ただ中盤の少女たちの卒業式ボイコットをしようとするモチベーションが浅いのは浅いでいいんですが、個々人の個性を描き切れてないような気がしてしまいます。役者が多いから消化不良なのかよく分かりませんが。
    終盤、自殺した少女とのやりとり、主人公を心配する娘のくだりは面白く見れたのですが、群像劇を目指しているのか、それとも主人公の視点を追い続けるのかどっちかにした方がいいのではないかと思ってしまいました。
    別に男女が出てきて恋愛沙汰になることが青春だとも思いませんが、暗いなら暗いでもっと深く青春の描き方はあるのではないでしょうか。
    火事の描写がありますが、この作品の作り方ならもっと静かに淡々と描いた方が面白かったのでは。中途半端に皆が焦る感じがかえって安い描写に見えてしまいました。
  • 満足度★★★★★

    無題1407(14-055)
    19:30の回(雨→曇)。19:00受付、開場。

    桟敷+ミニ椅子+パイプ椅子の客席。体育館裏という設定の舞台、落ち葉がたまり、箒、傘、ダンボールや教室の椅子(赤いカバーの文庫本らしきものが乗っている)が放置されている。

    セーラー服姿の少女がひとり、小石を積んだり、所在無げ。

    19:25/19:30前説(アナウンス、70分)、19:31開演~20:42終演。

    卒業式の前日、少女たちは自己と向き合い、進むのか、留まるのか、消え去るのか、記憶(の再現)と記録(日記)とは交差することもなく、並行でもなく、常に不安定な十代後半、交錯した関係を断ち切ろうとする無口な少女(田中さん)は、正しい均衡を示し、世の采配を司る天使のようでした。

    私の場合、高校のときは何も考えず卒業式に出たものの、大学では不参加。あとで卒業証書を取りにいったという落ちがつくのですが、(当時の自分に)意味のない「区切り」という感覚はその後も続いているようです。

    田中さんを始め、木村さん、ヤンセンさんは「爆弾魔メグル(2014/11@王子)」、また「ツヤマジケン(014/7@王子)」のるんげさん、mimimalのさほ@~さん...

    ネタバレBOX

    先日「つくられる偽りの記憶(越智啓太著)」を読み終わったのですが、本作における、記憶の源泉を探るための「繰り返し」というフレームと本の副題「あなたの思い出は本物か? 」とが妙に重なり合い、共感、葛藤、拒絶、断絶、などが濃厚に交じり合った空間のように思えました。それを一旦焼き尽くすため「業火」が必要だったのかなと。

    開演時から舞台に居た少女(透子?)は、靴を履かず、石を積み上げているのでなんとなく周りとは違うと思えたのですが、12年前に自殺し、なぜ、今も此処にいのるか...救うため?

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