別れのミュージカル『チェスト寺田屋』 公演情報 別れのミュージカル『チェスト寺田屋』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    熱血青春時代劇...楽しめた
    劇団「かぼちゃの馬車」は歴史上、それもあまり名前が知られていない人物にフォーカスし、その視線を通してその時代の抱えている課題・問題を浮き彫りにする。前回公演では、一遍上人を取り上げた。本公演も「寺田屋事件」は有名であるが、そこにいた薩摩藩士は(幕末)歴史マニアでないと知らないであろう人物、有馬新七を主人公として登場させた。
    近代日本の夜明けを見ることなく憂国の志士として道半ばで斃れる、そんな若者たちを描いた、熱血青春時代劇は楽しめた。

    ネタバレBOX

    寺田屋事件というと、坂本竜馬襲撃のほうが有名であろう。寺田屋は京都における薩摩藩の定宿であったから、日本の黎明期にあって重要な役割を果たした場所といえる。
    本公演は、劇団の得意とする殺陣を”寺田屋における同士討ち”として見所を作った。しかし、幕末時における薩摩藩の立場・役割が描ききれていないため、なぜ主人公たちが決起し、同じ藩士が上意打ちに及んだのか...その説明が不足していた。
    なぜか幼い頃に仲違いしていた集団・仲間内の諍いの延長線上のこことして映る。突き詰めていえば、一武士の想いが強調されただけのようだ。個々の武士の立場は、藩内における”ヒエラルヒー”も含めて描くと重層的になったと思う。
    なお、演出はキャスター付の衝立5枚(襖と障子のリバーシブル)を上手く活用し、場所・状況の違い、変化を現しており観やすかった。

    この劇団は、いつも前説が楽しく、終演挨拶が丁寧である。客席には若い女性を中心に常連客が...観客を大事にしている証だろう。こういう姿勢は大切である。

    今後の公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    “ミュージカル”と呼ぶには・・・
    初見の劇団。N.Y.で好評を博した劇団ということで期待を胸に観劇させていただきました。

    “ミュージカル”といえば、歌とダンス(動き)が“肝”だと思いますが、
    “ミュージカル劇団”として行くならば、先ずは、歌唱力をレベルアップしないとちょっとキビシイんじゃないですかね~。

    芝居自体はそこそこ面白いのに“歌”で興をそがれてしまう。

    “ミュージカル”と呼ぶにはまだまだといった感じ・・・。

    障子(襖)と照明の演出はとてもイイと思いました。

  • 満足度★★★

    物語の断片をいろいろ型に入れてはみたけれど・・・・
    って感じでしたかねぇ(^^;)

    背骨が抜けていたように思えた約2時間

    開場から開始していた前説(笑;)は、座の温めとしては成功していたと思えたけど(PMC野郎さんみたいで楽しかった)。肝心の本編がアモルファス化は成されてなかったなって・・・・。

    ネタバレBOX

    親友となった二人が時代の流れで敵対し殺しあうという悲しい話にしてるけど、今ひとつ主人公らに感情移入がし難かった。周囲の人間も描いていた分、基本がズレた感ありました。歌は面白かったが、その分薄れる感情とか状況の推移をナレーションなどで上手に埋めていたり出来ていたらと思えたデス。場所と季節は最低述べて、その時々の二人の心情ややり取り等を表現した方がわかり易くなったと思えたデス。
  • 満足度★★★

    確かに熱演、でも・・・
    役者の熱演には感じるところがあるものの、芝居の内容にはもう一つ入り込めなかった。歌もいくつかいいものもあったのだが・・・。
    幼少期のキャストと成人後のキャストの2本立てが、話をぼかしてしまった感がある!

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