西遊伝〜富士山の妖怪〜 公演情報 西遊伝〜富士山の妖怪〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★

    もう少し捻りのようなものが...
    全体的に緩い感じで、芝居が学芸会的な雰囲気になっていたのが残念である。本公演は、中国奇伝書「西遊記」をモチーフにしていることは、タイトルから明らかであろう。そして、シリーズ第3弾である本作は、富士山麓に妖怪を封じ込めていたが、観光客(登山者?)によって封印が剥がされ、魔物が世に放たれた。

    ネタバレBOX

    演じるのは全員女性であり、そのうち大半が初舞台ということらしい。2014年10月に旗揚げし、2015年2月下旬に第三回公演であるから、早いペースで上演している。しかも第四回以降の公演スケジュールもあり、次回「西遊伝ご一行」は滋賀県が舞台背景らしい。
    さて、脚本は西遊記のように天竺まで行ってお釈迦様から経典を...というものではない。あくまで妖怪退治で三蔵法師(三蔵法子)は拳銃を撃ち放ち、妖怪が一撃で倒れるという安易なもの。それまでは孫悟空(孫悟空美)、猪八戒、(猪木ハッカ)沙悟浄(佐河沙都美)の殺陣が繰り広げられる。狭い舞台(もともとライブハウス)の立ち回り(花道も使用)には不向きであろうが、一対一の対決シーンにすることで、狭隘さを解決しようと工夫していた。脚本にもう少し「捻り」「オチ」があると良い。あまりに平面すぎたのが残念だ。また上演時間70分にしては暗転が多い。

    次回公演を楽しみにしております。

このページのQRコードです。

拡大