三月大歌舞伎 公演情報 三月大歌舞伎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    『菅原伝授手習鑑』【昼の部】観劇
    前半部分は初見、後半に繋がっていく過程が分かりました。

    ネタバレBOX

    歴史上の人物菅原道真(菅丞相)の太宰府流罪を題材に、菅丞相、御台所や子息の菅秀才、書道のお弟子さん武部源蔵、政敵である藤原時平、そして肝心の菅丞相の舎人梅王丸、藤原時平の舎人松王丸、斎世親王の舎人桜丸の仕え先の異る三つ子を中心とした物語。

    加茂堤  桜丸の妻八重は斎世親王と菅丞相の養女苅屋姫のお二方が密会の後には水が必要ということで水を汲みに行き、桜丸は勘ぐってきた時平方の三善清行を追っ払ったわけですが、深追いし過ぎたため桜丸のアンダーコントロールでないところでお二方がその場を離れてしまい、その事実が重たかったということで、将来の桜丸の自刃にも繋がっていくわけですね。

    筆法伝授  武部源蔵は文字のはね方の大げささなど手本と少し異なっていましたが、実際に手本を見ながら清書していました。まさか染五郎ご本人が本当に書くとは思っていなかったので驚きました。歌舞伎俳優も大変です。

    ここにも三善清行が登場し、武部源蔵が清書するのを邪魔するなどちょっかいを出していました。伝授の一巻は授かりましたが勘当は許されない厳しい主従関係でした。菅秀才を武部源蔵に手渡したのは梅王丸でした。

    道明寺  木像が化身した菅丞相の歩き方はロボットのようでした。伯母覚寿は策を弄して菅丞相を暗殺しようとした太郎を刺し殺すなどやり手でした。
  • 満足度★★★★

    夜の部
    夜の部の上演時間4時間10分。以前通しではない「寺小屋」を観たときは価値観ゆえに好きになれなかったが、通しでは前幕までの蓄積があり、比較的受け入れることができた。いやー、昼夜一貫で観て充実していたし、疲れた。

  • 満足度★★★★

    昼の部
    昼の部の上演時間4時間40分。昼夜の通しは初めてで、かなり見ごたえがあった。歌舞伎の魅力が多々あり、実に歌舞伎らしかった。一部の主要な役者ののどがやられているようだったが、自分としては気にならなかった。

  • 満足度★★★★

    『菅原伝授手習鑑』【夜の部】観劇
    昼夜通しての通し狂言という言葉に弱いです。

    ネタバレBOX

    歴史上の人物菅原道真(菅丞相)の太宰府流罪を題材に、菅丞相、御台所や子息の菅秀才、書道のお弟子さん武部源蔵、政敵である藤原時平、そして肝心の菅丞相の舎人梅王丸、藤原時平の舎人松王丸、斎世親王の舎人桜丸の仕え先の異る三つ子を中心とした物語。

    夜の部を先に観ることになりましたが、それもまた良しということで。

    車引(くるまびき)  三つ子三人揃い踏み。藤原時平の異様さが際立っていました。

    賀の祝(がのいわい)  上手側の庭に左から桜、松、梅が植えられていて、梅王丸と松王丸が力比べというか喧嘩をしている最中に桜の枝が折れるハプニングがあり、その後を暗示していました。そして、みんなが帰った後で登場した桜丸は、菅丞相が流罪になった原因は自分にあるとして自刃しました。

    寺子屋(てらこや)  菅秀才の身代わりに自分の子を差し出した松王丸ですが、彼が桜丸の死を嘆いたことに改めて気づかされ、通し狂言を通しで観ることの意義を感じました。

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