鈴木さんチ 公演情報 鈴木さんチ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    上辺だけの幸福家族の顔が...
    鈴木家... 祝福ムード一色に包まれる中、ひょんなことから家族の秘密が次々と明るみに!という説明は、軽い冗談話、または暴露話かと思いきや...家族の存在とは何かを考えさせられる。

    当日は電車人身事故の影響で開演時間ぎりぎりに到着し、受付の方を心配させてしまったが、丁寧な対応をいただき、最前列に空いていた1席へ案内された。
    (Bキャスト観劇)

    ネタバレBOX

    舞台上手側にソファと応接、下手側にテーブルと椅子2脚。
    鈴木家では長女の結婚相手が挨拶に来るというので、家族が集まった。家族構成は、父親、母親、長女、次女、三女、長男(末っ子)である。

    この家族に父親の愛人とその子供(隠し子)、長男の同棲相手、さらには三女からの応募小説を出版したいと訪れた編集者を加えた面々がドタバタ騒動を狂い広げる。
    この登場人物のキャラクターと役割は明確で、ストーリー展開する上でわかり易い。ストーリーは表面的には幸福家族の顔を見せているが、その実は深刻な問題を抱えて生きており、将来もその問題を背負わなくてはならないという。

    この小説に書かれている内容は、家族が抱える暗部を抉り出すもので、どうしても出版したい、その許可を得るための編集者の説明が段々と家族を追い詰める。コミカルな演出からシリアスな演出へじわりと転換していく様が見事である。もちろん、伏線は張られているが...長男の同棲相手に子供ができても産ませない、家の引越しが多いなどである。

    この姉妹弟以外に父親に隠し子がおり、鈴木家が引き取り仲良く育てていたが、或る日、実母が引き取りたいと...この子が実母を殺害し施設暮らししている(登場しない)。この子の手記が小説元になっている。このため家族は人目を避け引越を繰り返し、重い責を将来に残したくない...家族を持つことが怖くなっている。

    家族とは...加害者であり、被害者でもある遣る瀬無い思いが切々と伝わる素晴らしい公演であった。
    今後の公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    家族とは。..
    色々と考えてしまいました。

    ネタバレBOX

    軽い感じの始まりからの、まさかのラスト!少し重い感じが残りました。突然の歌と踊り、両親の見た目の若さが少し気になりました。過去の歴史からも血の繋がりには色々な感情とかも絡んで、凄く難しいなぁ!?と、改めて感じました。
  • 太陽になりたいな
    とても面白かったです。
    「お母さんはうちの太陽だから」という所が好きです。
    私の母も同じ事を言ってました
    家族はなんなんでしょうね?
    嫌になっても捨てられない唯一のものですね。
    テーマからブレない作品で最後までひきこまれました。
    とても素敵な作品を見せて頂きありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    実は深~いお話
    〔Aチーム〕を観劇。単なるホームコメディではなく実は深~いお話。

    序盤の笑いで掴みはバッチリ、中盤から家族の秘密が徐々に・・・、
    そして終盤では核心に・・・、そして深~いエンディング。

    秀逸な脚本、役者たちの好演、素晴らしい作品です。

    ネタバレBOX

    「養女」が「実母」を殺してしまったシーンで、
    刺したはずの「養女」には“返り血”がなく、現場を発見した「義母」の服についた返り血が、違和感があった。

    「父親」役に物足りなさを感じた。
    出番は少ないが、とても重要な役どころであるので、少々残念。

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