父との旅 公演情報 父との旅」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    清々しいラストに好感
    青木豪脚本のファンであることと、息子の友人が出演しているという二つの理由で、初銅鑼でした。

    青年座の演出家ということで、舞台装置が、青年座風で、始まる前から、結構安心して観劇できる予感がしました。

    青木さんは、いつも思うのですが、本当に群像劇がお上手!

    脇役に至るまで、必ず登場人物全員に命を吹き込む脚本で、嬉しくなります。

    初見の劇団でしたが、役者さんの演技に、変な癖もなく、皆さん芸達者で、終始、身を委ねて観劇できて、幸せでした。

    特別の事件が起こるわけでもない、ある家族の日常の一コマの、丁寧な描写が、大変心地よい舞台でした。

    ネタバレBOX

    ベテランの役者さんと、若手の役者さんに、それ程、力量の差がなくて、ストーリー世界に、自然に溶け込めました。

    脚本にも、演技にも、痣とさがないのが、何より嬉しく思えました。

    ステージ2の癌になって、これから治療をするらしい父親が、もしもの時のために、相続問題について話し合いたいと、家族を、昔馴染みの旅館に呼び出しての、家族旅行での、一日を切り取ったストーリー。
    それほどの、事件が起こるわけでもないのに、飽きずに観られるのは、各人の台詞にリアリティがあるからに、他ならず、それは、青木さんの脚本と、役者さんの演技と、奇をてらわない演出の力の成せる業だと思いました。

    銅鑼の舞台、また是非拝見したく思います。
  • 満足度★★★★

    そこそこ良質
    ベテラン陣と若手陣が上手くかみ合い、そこそこ良質なヒューマンコメディに仕上がっていました。

    ネタバレBOX

    ステージ2の胃がんの父親が子供たちの意見を聞きながら遺言書を作成しようと思い立ち、思い出の旅館にみんなを集めて家族旅行をする話。

    客席に入ると、舞台上に旅館コウノのロビー、受付、玄関が設置されているのが目に飛び込みました。この段階で、各子供たちが主張をぶつけ合うような骨肉の争いにはならないなと想像がつきました。

    この旅で胃がんを告白するのかと思っていましたが、子供たちは知っていて、旅行の目的まで既にみんな聞かされていました。緊張感なくスタートするのも当然です。

    子供たちには誤解も含めて様々な問題がありましたが、お父さんが旅館備え付けの防犯カメラの音声で全てを知るところとなり、とっても今風な展開に少々上手く行き過ぎの嫌いを感じつつも、お父さんの財力もあって無事解決しそうで何よりでした。

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