プロジェクト7 公演情報 プロジェクト7」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    舞台の美術から踏み出して
    こまばアゴラ劇場で田上パル『プロジェクト7』は初日を。

    舞台美術は台湾小皿料理のお店を思い出させるものでしたが、
    気が付けば、結婚にむかう男女それぞれの想いの揺らぎに
    がっつり捉われてしまいました。

    ネタバレBOX

    流石に開演時は舞台美術を見てもなんの話か分かりませんでした。

    しかし、キャラクターたちが背負うものが解かれていく先に
    外枠として二人のシチュエーションが浮かび上がる後半には、
    息をこらしてその成り行きを見つめていました。
    それはビターで心温まる物語でした。

    役者達が描くものは、決して最初から素直に、
    物語のテーマを語ってはくれません。
    むしろ、シーンごとに豊かな寓意に満ち、誇張され、遊び心もいっぱいなのですだが、でも、終演後に振り返ってみれば、そのような表現だからこそ観る側が受け取りうる男女の記憶のありようや、心の闇の質感や、歩み寄りの逡巡や、想いのほどけ方があって。
    きっと、それは直球勝負の台詞で説明されると
    急に薄っぺらくなってしまうような類のもので
    でも、今回の舞台のような語り口だと、
    観ていて魔法のように、その感覚がリアリティを与えられ
    観る側を揺らしてくれるのです。、

    舞台の表層の作りこまれた風景からは全く想像していなかった物語の組みあがりと、紡がれる男女の想いの繊細な感触に驚いたことでした。
  • 満足度★★★★

    まるで
    3階建ての2階にいる感じでした。青年団や無隣館でよく見かける出演者の方々が美しく(男女ともに)存在していらっしゃいました。中華の円卓の回転をユニークに活用されていて楽しかったです。どことなく西遊記を見ているような気分になりました。2015年の観劇始め。不思議な作品でスタートとなりました。

  • 満足度★★★★

    花嫁修行の話…なのか??/約95分
    チラシの煽り文にもある通り、花嫁修行の話。

    ただ、花嫁修行というものが思いっきり寓話化されている上、寓話化の方向性が著しく常軌を逸しているため、多くのお客さんは奇想天外な物語を見せつけられてお口アングリ状態。
    こういうものが決して嫌いじゃない私は、少数のお客さんと共に客席でクスクス笑ってました。

    ただ、コメディだと捉えるならば、もっとバカバカしさが振り切れていても良かったか?
    個人的には、まだまだ、との印象を受けた。

    ネタバレBOX

    身も蓋もないまとめ方をするならば、結婚の挨拶をしに婚約者宅を訪れた女が、結婚をたやすく許そうとはしない“七笑福”なる一団と戦う羽目になる不条理コメディ。

    彼らのデタラメぶりに翻弄されてトチ狂った女が、樽をまとって登場するシーンがツボでした。

    ひょっとすると結婚に絡む真摯なメッセージが込められていたのかもしれませんが、私にはそうは感じられませんでした。
  • 満足度★★★

    7
    95分。

    ネタバレBOX

    真実(堀夏子)…孤児。闇な心を持つ。男に会いに階段を下る。
    七子福…6人。孤児。心の声が聞けたり心が見えたり揚げ足取ったりする能力をそれぞれ持つ。
    男(土田祐太)…真実の恋人?七子福の靖司(日高啓介)とさえ(長野海)の子。

    設定は面白いなと思った。チャイナな演出もいい。アゴラな舞台の使い方も○。

    不条理劇?なのはいいけど、いまいちピンと来ず、後半ほど退屈に感じられた。真実の視点がよくわからないからか。どこかひっかかるモノが欲しかった。

    よくわからないながらも、(人の)背景を愛するってのが結婚なのかなと。
  • 満足度★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    田上パルの【プロジェクト7】を観劇。

    中国の結婚にまつわる話しで、フィアンセの家族の奥深い背景を描きながら、果たして貴女は彼を選ぶか?という話し。

    面白そうな感じがしたのだが、結局のところ、よく分かりません!というのが正直な本音だ。
    男女が出会い、そして相手を選び、結婚を意識しだしてから生じる最初の出来事を描いているようだが、途中、途中の展開が脱線が多すぎて、何処へ行こうとしているのかが分からずじまいだった。
    男女の出会いから結婚、そして生活という壮大な生きざまをちょっぴり抒情詩っぽく攻めて行こうという狙いはうなずけた。
    それも何故日本ではなくて、中国を選んだかという事も。

    まぁ、続きがありそうな話しなので、次に期待かな?
  • 満足度★★★


    お正月公演らしいと言えばらしいかなと。

    ネタバレBOX

    中華街の人に見初められた女性の話みたいな、結婚とはパートナーの背景にある社会とも一緒になる覚悟が必要といった話みたいな。

    この女性は天涯孤独で、心が闇に閉ざされていると説明されて、いきなり説明台詞かよって思いました。

    華僑の社会や北関東のブラジル人社会に嫁ぐ心構えを言っているようでもありますが、いずれ子供の代になる頃には肝っ玉母さんになって居座るのですから心配はありません。

    この大家族というかこの集団は孤児の集まりで、変な超能力者みたいな人たちばかりで訳が分かりませんでしたが、中国風のお祝いらしき赤い飾りがあってお正月公演らしいと無理矢理納得して観ました。
  • 満足度★★★★★

    最初なんだかと思ったけど・・
    観ているうちにどんどん頭がついて行った感あり(自分が正月明けだからかも(苦笑

    主題としては逆に中学生とか高校生の方が共感するかもとか思ったりした。

    物語の主幹がシンプルなだけに(粗筋通り
    その枝葉が見どころなんじゃないかと思うくらい、それぞれに小ネタが微妙に効いていて面白いなと思った。
    こういう物語の作り方もあるんだよな。

    途中から作者が広げた道具が
    「こう組み立てるとどこにでもある物語になるな」
    と懸念したところが
    「そう来るか」
    と鮮やかに返されるところがテンポがよかった(ただ逆に途中で物語が急にストップするところがちょいちょいあるように見えたのが多少気になったけど

    全体としてのバランスとしては悪い気もしたけど
    (そう感じる人結構いると思う。物語の本筋で多少弱くて、逆にちょっとわき道で突っ込み(笑い)どころがあるところとか)
    このネタをこう来るかという意外さと不思議なセットが
    ラストの方でヒロインの展開と相まって違和感なくひとつの世界観に収束しているように見えるあたりに(個人的な感覚としては
    凄くセンスの良さを感じたりした。

    そうだよな、こういうのってあまりスマートにまとめすぎないほうが良いのかもな。

  • 満足度★★★★


    上演時間100分、時刻は定刻通り。一生懸命ついていこうとして、正月ボケが覚めた。意味的なところもあるけれど、そうでないところへの感性をもって楽しんだ。

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