孤独な絵肌・滑り込む音楽 公演情報 孤独な絵肌・滑り込む音楽」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    贅沢なひととき
    画家が描いた4枚の絵と描かれた人物たちのエピソードと…な、謂わば“演劇版「展覧会の絵」”。
    各エピソードが微かにリンクしていたり、冒頭は仕切られた4つのブースで「動く絵画」的に見せたりというアイデアが面白いし、バンドネオンをフィーチャーしたバンドの生演奏が付くとは何とも贅沢。
    また、ギャラリーであり、一般的な劇場のようなライティングができないことを逆手にとり、ランタン的なものや懐中電灯をも利用した照明もイイ感じ。

  • 満足度★★★★

    無題1328(14-377)
    11:00の回(快晴)。

    初めて自由が丘に来ました。終わってから気がついたのですが、こちら「言葉の中で世界は…(2013/7@d-倉庫)」を観ていました…Holidaysの深堀さん、豊田さんが出ているので観に行ったのでした。

    今回は…少し前に、同じ11:00開演の朗読&箏演奏(@千駄木)が良かったので、天気も良さそうだし、ま何かないかなと探していて目にとまりました。が、その時すでに11:00の回完売で、問い合わせると、当日券もキャンセル待ちなので…と諦めていたら、豊田さんのお名前を見つけ、日をおいてみたら予約復活してました。

    絵描き役の伊東さん、日女の「ぴちぴち ちゃぷちゃぷ〜(2014/5@アートスクエア)」、「show window(2011/10@王子)」、宣伝美術にお名前がありました。

    10:30受付、開場。横長の会場、道路側に幾つか椅子、右手奥でバンドが音をだしていて、座席の反対側が第一部「記憶の肖像」の舞台、白い布で4つの部屋に仕切られ、4つのお話が並行、観客は歩いて観劇。初めは壁沿いに立っていましたが、みなさん少しずつ移動、セリフがありますが、全体がどうなっているのかはつかめません。しばらくすると場面転換、舞台と客席の位置を入れ替え、桟敷席、椅子席にすわります。

    人は死んだら色になる…。衣装は、画家と弟子が白、作曲家が黒、その他がグレー。白+黒=グレーの3色。白い面、ハンドライト、ラジオ爆弾、戦争。4つの部屋から解き放たれた物語が演じられます。

    どういった「世界」なのかがわからないので、ちょっと戸惑いました。観ている分には、不思議な感覚に包まれていたのですが、夢から醒めたみたいに、ドアを開けて明るい戸外に出ると、どういうものだったか、感覚としてははっきり覚えいるのですが、では具体的に、となるとあまり思い出せない…テキストがあるとありがたい。12:32終演。

  • 満足度★★

    人生の色
    音と色をモチーフに人生を描いた作品でしたが、表現が浅く感じられ、青少年向けの漫画や小説のような印象を受けました。

    ある画家が関わった人達のエピソードを弟子に語る物語で、2部構成になっていて、前半は白い幕で4つに区切られたブースのそれぞれで異なるエピソードが演じられるのを観客が移動しながら観るインスタレーション形式で、後半はブースだった場所に着席して観る形となっていました。
    前半は同時進行する異なる4つの話が台詞が重なったり繋がったりして関連する凝った作りとなっていましたが、台詞のタイミングを合わせる為にそれぞれの芝居としてはテンポが悪くなっていたのが残念でした。
    後半はそれぞれのエピソードが拡大されて描かれ、人生の掛け替えのなさや切なさが表現されていましたが、気障な台詞や演技が青臭くて説得力が感じられず、登場人物達が観客を置き去りにして感極まっているように見えて、物語の世界に入り込めませんでした。

    役者の立ち位置やダンス的な動きや、小道具の扱い方・置き場所といった視覚的要素にラフさが感じられ、もっと洗練して欲しかったです。用いる色を無彩色のものに限っていたのが良かったです。

    生演奏のバンドが入っていたのに打ち込み音源の曲が多かったのが勿体なく思いました。

  • 満足度★★★★

    新鮮な面白さでした
    事前に知り得た事柄から、「面白そうだけど、取っ付きにくい舞台・お話なのかな」とちょっぴり不安もあったんですけど... いえいえ、当初の思いは杞憂で、面白く観れた舞台でした。
    「死んだ人の『色』を使って描く、絵描きのお話」ですが、もちろん受け取り方は人それぞれだと思うものの、僕にはむしろ「生きる」って事をより強くイメージさせられて、ちょっとハッとさせられたりして。
    また、いわゆる「舞台」じゃない、ギャラリーという場所でスゴく間近に役者の演じる様子を観る事ができたのも、本編(?)の前に、美術品のようにプロローグ的な「作品を鑑賞」できたのも、とても面白い経験でした。
    演劇って、こんな仕組みでも楽しませてくれるんですね。

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