満足度★★★★
新旧2本立て
過去の作品の再演と新作の2本立てで、両作品ともハードな振付ながらも身体能力を見せるだけではない、作品としての芯の強さが感じられました。
『ワン◆ピース 2014』
男性7人(2人は補助的な出演)による作品で、白い床の上に黄色い観音扉が付いた移動可能なブースが5台置かれていて、その中に出入りしたり、配置を変えながら展開しました。
ミニマルな電子音、体操的な動きから発展していく振付と幾何学的なフォーメーションによる、物語性の無い抽象的な作品ながらも、次第に熱を帯て行く構成に引き込まれました。
前後が異なる色のTシャツを着替えたり脱いだり、ブース内部が光ったりと鮮やかな色彩が印象的に残りました。
『十三夜』
赤~オレンジの衣装を着た女性ダンサーと緑の衣装を着た男性ダンサーによる、うっすらと物語性が感じられる作品で、ヨーロッパ的にもアジア的にも感じられる独特なアンティーク感が漂っていました。
いくつものグループに分かれての群舞に迫力がありました。アクロバティックな動きや素早く激しい踊りが続く体力勝負的な振付ですが、静的な印象がありました。
こちらもミニマルな音楽ながらもオーガニックな響きで魅力的でした。
満足度★★★★★
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2本立て100分、休憩1回。「ワンピース」男性ダンサー5人による力強い作品。前衛的で、かつ原始的なエネルギーがあった。「十三夜」女性ダンサーによって美しく始まったが、こちらも力強かった。男性は2作連続での熱演。カーテンコール4回で熱意が観客に伝わった。