満足度★★★
ドキュメンタリー的サーカス
シルク・ドゥ・ソレイユ出身の7人による身体能力を活かしたパフォーマンスで、手に汗握るエキサイティングな技には引き込まれましたが、舞台作品としてはまとまりが無く感じられました。
エアリアル・ストラップ、ポールダンス、シアウィール、ディアボロ、シーソージャンプといった定番の演目にダンス的なアクロバットや芝居を織り混ぜたスタイルでした。パフォーマー達は普段着のような衣装で、サーカスにありがちなエキゾチシズムやファンタジー性を打ち出さずに現代の若者として舞台に立っていました。
プロフィールを自己紹介したり(日本語でした)、幼少期の写真が映し出されたりと、タイトルのトレースの通り、各パフォーマーの足跡を思わせる演出が盛り込まれていましたが、テーマを描くという程には力点が置かれていなくて中途半端に感じられました。
舞台の真上から撮った映像を背後の壁に映したり、舞台上でのインタビューにテレビ番組風にテロップを付けたり、舞台の外に出ていったパフォーマーの様子をライブ中継したりと、映像の使い方が興味深かったです。
撮影可、途中退出可、飲食可と説明する開演前のアナウンスもユーモアがあって楽しかったです(KAATのアーティスティック・スーパーバイザーである白井晃さんによるものでした)。
満足度★★★★★
親しみ易いパフォーマンスと云えますかな
NYのストリートダンスみたいな感じで、ジャケットにTシャツ・チノパン(で合ってるかしら?)でのさまざまなアクションが楽しめた約90分。