In The PLAYROOM 公演情報 In The PLAYROOM」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★★

    初日
    こういうのが観れるから小劇場が好き。

    多分、今年の私にとっての(長編)ナンバーワンになると思う。

    テンポよく進んでいって入り込んでしまうし、芝居に違和感のある役がほぼない。
    時間が気にならずもっともっと観ていたいと思った。

    話がわかっていたとしても何回でも見たくなる作品。

    ネタバレBOX

    比較的おとなしく入ってきて、結構早めの時間からクライマックスという感じに
    。「プレーヤー」がだれか、がみえてきた時点で話しが急展開。気持ち入ります。

    特に印象に残ったのは、
    ● 椎谷さんが刺されるシーン:何かがノリウツッテイル感じ。
    ● 島田さんのラスト20分ぐらい:まさにそのものだった。
    ● 今里さんの「やれ!」シーン:あの迫力は、(TVではあるけど)半沢直樹の「やれ!大和田!」のシーンぐらい気合いが入っていた。
    ● ロシアンルーレット:もっと狂気に満ちていてもいいかもしれないが、あれぐらいの緊張感がいい?


    あと、これまでどちらかというと「お姉さん」的な感じにみえていた佐賀さんが、可愛らしいOLという感じがでていて、驚いた。

    あと、「きり」の言葉掛けは、気づかなかった。面白い。

    現実の死者があの中では生きている、という設定は非常に面白いと思う。

    初演のDVDを買って帰り、早速見たが、やる人によって印象変るんだ、と改めて思った。好みの問題もあるとは思うが。
    (ルデコのほうが、廃墟感があった、とおっしゃっていた方がいらしたが、確かにその通りだと思う。どちらも4階だったというのは、不思議な偶然)


    ちょっともったいないと思ったこと
    ● ほぼ移動がない。概ね高田馬場と新宿駅近辺だけ。複雑にするとわかりにくいというのがあるとは思うがちょっと物足りない
    ● 移動の時間、たぶん実際はあれじゃすまない。徒歩移動結構かかります。電車、すんなりきません。
    ● 上にも関連して、「1時間」の重さがみえない。確かに、最初の2人はいつだったか、がわかるが、その後はなんかわかりにくかった。
    ● プレーヤーがゲームをやる本当のインセンティブが最後までわからなかったこと。犯人捜しがあくまで、アリバイチェックしかないのがもったいない。
    ● 最初の朗読シーン。確かに元々の小説がどのようなものか、を示す為のものだろうが、もっとインパクトが欲しい。ちょっと入り込みづらい。

    そうはいっても、全体としてはものすごいいい作品だったと思う。

    おまけ:
    最近、最初の5分がものすごく大事だと思うようになってきた。ここが、意味不明だったり、ムダに間があったりすると、気分が萎える。
    (観客席側も)静かになるあるいは前説で盛り上げて、それからすっと暗転して、がつんと始まると、もうそこは非日常の芝居の世界。そんなのがいいなあと思います。

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