満足度★★★★★
もしイタと両方評価したい
前日ふらりと観に行ったもしイタが良かったのでこちらも当日券で!
11時からと言うのがなかなか。
そりゃーこの後帰らなきゃいけないからきっとそれでギリギリなんだろうな。
こちらにも参加していた青森中央高校演劇部の皆さんは帰ってすぐ火曜日にテストがあるとか。。
まじか、もうここまでの事をやってるんだから赤点にならなければいいんじゃないでしょうか。!
もしイタと二作品観れて良かった。
こちらも泣いて笑わせられた。
喜怒哀楽を場面ごとにコントロールされてる様な感じで悔しく思うくらい。
渡辺源四郎商店と青森中央高校演劇部と二団体の良いところこの上なく出ていた様に思う。
実は渡辺源四郎商店のみで行われた初演にあたる「翔べ!原子力ロボむつ」の映像を観てみました。
その後、高校演劇バージョンを経て今に至るそうですが、ここまで良くなるものですか(初演の時点で勿論十分面白い)
青森中央高校演劇部は最強のアンサンブルじゃないか。
アンサンブルってちょい役みたいなイメージがあって、作品によっては実際そうだけど、でもこの作品では違って。
一本の作品として既に成立しているのに、参加する事によって同じ作品ながら二本分の面白さを積むことに成功してしまった、そんな印象を受けています。
畑澤聖悟さんのアフタートークも聞きました。
現役高校教諭でありながら劇団の店主として作演出を手掛けているとかそんな組み合わせありなのか!
と思うくらいにとんでもないかたですが。
高校生の使い方(って言うと言葉が悪いけど)が流石で、「高校生がやることに必然性がなければいけない」という話が特に印象に残っています。
こういうの他の芝居観ていても感じた事あるもんな、例えば男役を演じるのは普通に考えたら男のほうが上手くやれるとか。
勿論、男を女性が演じる事もあるし、その逆もある。
それが観ていて有りな時と無しな時があるのはこういう事なのかと。
うまく言えない領域に入ってきましたが、多分、この高校生たちにしかできない事をやれている。
乱暴に言うと原発モノ。
もしイタは震災モノ。
やはりあれがあったから出来た作品になります。
東京で当時暫くの間、芝居を観ていても頻繁にこの手の内容が出てきて辟易した、ブログ内で結構何度も書いていますが、なんというか芝居にそこまで影響を与えてしまったあの出来事はとても罪深いものだと考えていました。
要は時事ネタを盛り込むのは普通の事だけど、そこにとらわれなければもっと面白いものが作れたかもしれないよって実は考えていたのです。
これも凄く乱暴な事を言ってしまうけれど、そこを取り扱ったからこそ面白い(って言ってしまうのが抵抗あるのだな)と思える作品はなかなか無かった。
でもこちらの作品は。。
もしイタは特に全国回ってる事もあり、「今更これ?」みたいな反応も出てきているとのこと。
いやいや、やっとこれからなんじゃないの?
多分、震災当時に近かったら自分は敬遠してしまっていたかもしれない。
自分にはこのタイミングで良かった。
満足度★★★★
プロアマ混成のお手本のような舞台作品
プロ(劇団員、客演)とアマ(高校演劇部員)の混成で演劇を行う場合の手本の一つといえるようなとてもバランスがよくとれていた舞台作品だったと思います。
満足度★★★★★
何度でも観たい
2012年に一度観ているのにも関わらずこの衝撃は何だろう。
世の中全体があの記憶を薄れるに任せている現状にあって
ますます明快な問題提起を突き付け、しかもその手法はあまりに鮮やか。
効果音や歌、そしてロボむつの声を担当する高校生たちが素晴らしい。
さんざん笑ってあのラスト、孤高の戦士はあまりにも孤独だ。
そしてTOKIOもNIPPONもただただ情けない。