クラッシュ 公演情報 クラッシュ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    ヒップホップ演劇
    ただ台詞をラップするだけではなくヒップホップ的な態度がはっきり打ち出されていて、内容としては支離滅裂でありながらも感情に訴える強度がありました。

    『1Q84』(村上春樹)、『クラッシュ』(ジェームズ・グレアム・バラード/デヴィッド・クローネンバーグ)、『パルプ・フィクション』(クエンティン・タランティーノ)、『東京ノート』(青年団)、『三月の5日間』(チェルフィッチュ)、『あゆみ』(ままごと)、フェルメールの絵画とそのドキュメンタリー番組、といった様々な映像や演技の引用が「1994年」と「衝突」というモチーフを媒介に強引にマッシュアップされた作品で、過去に使ったネタも所々にあったものの、その繋げ方が楽しかったです。
    終盤の各出演者による自己紹介的ラップのマイクリレーや板橋駿谷さんのフリースタイルのラップは東葛スポーツではあまり感じることの無かった、ストレートな格好良さがあって印象的でした。

    今までの作品は音楽で台詞が聞き取り難いかったり、マイクがハレーション気味だったりとテクニカルの面で少々ストレスを感じていたのですが、今回は聴覚的にクリアになっていて心地良く観ることが出来ました。
    映像をわざと壁に対して斜めに打ち、歪んだ四角形にしていたのも、フェルメールのエピソードの時に出てきたカメラ・オブスキュラとの関連を感じさせて良かったです。

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