満足度★★★★
米沢の踊りを堪能
8日、新国立劇場のバレエ公演『眠れる森の美女』初日を観てきた。
初日の主な配役は、
オーロラ姫 米沢唯
デジレ王子 ワディム・ムンタギロフ
リラの精 瀬島五月
カラボス 本島美和
去年辺りからだろうか、観に行く日の主役を踊るのが小野絢子の事が多かったが、今回は米沢の踊りを堪能。小野よりも骨太の踊りという印象で、個人的には小野よりも好みのタイプの踊り手であった。
相手役のムンタギロフはシーズンゲストダンサーで、思ったより身長があってテクニックも完璧。
瀬島は本公演におけるゲスト・ダンサーで、最終日にはオーロラ姫を踊る。小野や米沢、それに長田に比べると年長で、踊りはしっかりしているが表情に年齢を感じさせるというか貧相な感じで、出来ればもう少し華やかな表情を作れる踊り手にリラの精は踊って欲しかった。
それに対して、カラボスの本島はなかなかの熱演。いやぁ、見た目もなかなか悪役を上手く演じていた。
初日ということもあって、不慣れな部分も見受けられ、2幕は森の妖精数人が今にも転倒しそうであったが、3幕では1名が転倒というハプニングも。ちなみに、3幕の赤ずきん役五月女遥はなかなk上手い踊りと演技を魅せた。
指揮はギャヴァン・サザーランド、演奏は東京フィル。音楽は可もなく不可もなくという印象。バレエ音楽演奏に、通常のオーケストラコンサートの時のように音楽の深みを求めるのは筋違いだろう。あくまで踊り手が踊りやすいことが第一条件だ。