Antique 公演情報 Antique」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    禅問答とか好きな人には薦められるかな?
    と思った約100分

    結構舞台美術として鎮座していた骨董たちにて、骨董店らしさが良く出ていたです。

    ネタバレBOX

    骨董の価値とは?

    と、いろいろと回想シーンを表現していたのですが。
    なんか、いまひとつな会話の掛け合いに感じてしまったです。
    適度な笑いの要素も盛り上がらない感があったです。

    骨董店の主人である老婦人と、飾ってあった白い置時計が気になって入店した男が繰り広げる骨董などを踏まえた、ものの価値についての禅問答会話が作品の中心でした。これがまぁ自分的には、かな~り今ひとつな感じがいたしました。

    鍵となるアンティークドールは引っ張って壊したけど・・・。ピクスドールの方が高価だろうし落として壊す方がリアルに思ったし。もうひとつの鍵である白い置時計は白い表面の塗料が粗くて他の骨董品とは浮いていたですよ・・・・。ウエザリングをきっちりと表現したリアルな骨董品風に作れてなかったのも、かな~り残念でありました。

    ちなみにTVの鑑定団の前に知った骨董品の値段の付け方は、古物商が集まって各人がつけた上下値段の丁度真ん中の値段をつけると聞きましたね。

    竹宮恵子女史の漫画「私を月まで連れてって」のワンエピソードでアンティークドールの話があるんですが、結構心に響く話ですと付記します。


  • 満足度★★★

    古時計が刻むもの
    私事ではあるが
    英国に住んでいた10年前、暇さえあればよく訪ねたMarketのAntique shopを思い出した。
    と同時に、つい1年前、義母から譲り受け、引越しを機に全て売り払った、留袖やアクセサリーのその後を考えた。

    「Antique」の意味は奥深い。
    すてる、なおす、それとも。。。の先にあるものは、ひとそれぞれ。
    生き様と邂逅が錯誤する不思議な味わいのある観劇となった。

  • 満足度★★★★

    懐かしい雰囲気
    優しい空気がゆっくり、また時として激しく流れる感覚が心地良い。小さな場内に大きな想いが詰まった不思議な空間を創り上げた。
    アンティークショップの雰囲気は出ていたが、よく見ると不自然な(古美術品、骨董品というものから外れた)物も置かれていた。そこはご愛嬌だろう。想いが込めれた品々は、その想いが既にアンティークという解釈なのだから…。

    ネタバレBOX

    ストーリーは、店内のアンティークを巡る、店主(老女)と客(男)の会話によって展開する。その会話は「主語は?」がセリフの接頭語のようになっており、“誰の想い”、または”誰への想い“を感じ取ると、劇中の回想シーンが面白い。多少くどいと思うが、会話の主導権を転換させるには効果的だったと思う。
    公演全体を貫いた思いは、表面的には攻撃的なセリフの応酬だが、底流には思いやりが…。

    今後の公演も楽しみにしております。



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