子どもを蝕む“ヘルパトロール脳”の恐怖 公演情報 子どもを蝕む“ヘルパトロール脳”の恐怖」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 1.0
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    地獄の迷宮
    バンドの形態で演劇的なパフォーマンスをするグループが、悪魔のしるしの危口統之さんと組んだ公演で、今回は全く演奏しないという暴挙(?)に出ていて、内容も酷かったのですが、その潔さに清々しさを感じました。

    会場全体がプラダン製の壁で細かく仕切られて巨大な迷路になっていてる中で、「ヘルパトロール」と題された人狼ゲームに似たゲームを観客が行う趣向で、ゲームが進むに従って迷路が破壊される展開でした。どういうオチが用意されているのか期待しながら、目を瞑ってひたすら足踏みをさせられる時間を過ごしていると、何もないまま終わってしまいました。

    いきなり行うには複雑な割りにはゲームとしてバランスしていないルールや、会場中央の一段上がった所に設置された一度も演奏されないドラムセットの存在といった様々な要素が思わせ振りで、芸術的・政治的な深読みを誘う意図も感じられましたが、参加型イベントとして全然楽しくなく(これも意図されたものかもしれませんが)、お金と時間を無駄にしたように感じました。

    バンドの公演なのに演奏しなかったり、1回の公演の為だけに大掛りな美術を組む様な大胆さは良いと思いますが、その大胆さに説得力が欲しかったです。

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