TWO DASH 公演情報 TWO DASH」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    もぁ~ん
    一ノ谷はげしかったですね。
    ケーキの話、それをとりまく魅力的な人物。
    だけど、奥さんとハッちゃんのやりとりが一番ステキでした。

  • 神戸原論と「地のDNA」




    腹筋善之介と会ったことがある。

    「会った」と記したが正確には「遭った」かもしれない。


    下北沢の駅前劇場で開演を待つ、私。すると隣にいた男性客が「ちょっとだけ椅子をズラして頂いてもいいですか?デカい男が三人並んでいるので…まあ、あんまり動かすと怒られちゃうので、ちょっとだけ」


    この男性こそ腹筋善之介氏である。

    「観劇圏」を確保したいけど、「制作サイド」にも配慮しなければならない。「あんまり動かすと怒られちゃう」の一言が舞台人だと思った。



    今回、腹筋氏が川崎を開催地に催す『キンフェス2014』。


    1996年、神戸市在住だった腹筋氏が阪神大震災を被災した際、当時住んでいたアパートの向かい「洋館」を臨時避難所としたらしい。所有者である大家さんがアパート居住者に開放した空間だった。


    腹筋氏は翌朝、実家のある大阪へ自転車帰郷したそうだが、「時間は一定ではない」、極めて特殊な「場」が本作を上演するキッカケとなった。


    実は この噺、前説にすぎない。新書における「はじめに」に等しいボリューム。まるで舞台全編を統括する案内人だ。


    源平の時、終戦後の時、そして阪神大震災の時、それぞれの時代に「動き」がある。
    震災後の「ゆっくりとした空間」が、前時代の若者を鮮やかに躍動させるためである。

    別の舞台を観劇した腹筋氏が私に放ったメッセージは「動かすと怒られちゃう」だった。
    『キンフェス2014』はどうか。
    この要望を逆回転するベルトコンベアー、すなわち それ(腹筋氏)は工場長であった。


  • 満足度★★★★★

    チーム須磨観劇です
    前説から腹筋さんがアットホームな雰囲気を「もぁ~ん(^^)」とかもし出してそのまま作品へと導入した約2時間15分の話です。自分的には好みの舞台表現であり、眠気の起きる事無く2時間越えの長丁場を堪能できました。

    ネタバレBOX

    阪神淡路大震災に実際に被災した腹筋さんの原体験が主体で展開した引き込まれる舞台でありました
    情報量の多さも気にならない分かり易い作りでしたが、惑星ピスタチオでやっていた1ステージで3~4kg役者さんが体重落とすという作品も気になりました(^^)
    大阪弁の訓練もしたそうですが、出来は腹筋さん曰く「70%出来悪い」んだそうです(^^;) 本場の関西の方は、なんちゃって大阪弁には厳しいと聞きます。西の方での公演では現地の役者さんでやらなあかんのでは・・?とかも思ったりしたです。
  • 満足度★★★

    プラザソル、かなり音響の
    いいホールですね。小さな音もよく拾うし、大音響の音楽や効果音も音が割れたりせず、聞き易く、あくまで美しい。なので、もっと台詞の強弱、声の大小にメリハリがあっても良かったのでは?と思います。全体にとても演劇性が高く、物語は重層的であっても解り易く、背景なども面白かったですが、なんだか疲れる感じでしたね。場面転換が多すぎるのと、やはり、経験から物語を紡ぐと力が入りすぎる感がある。そこを演出の方でうまく軽みを出してほしかったところかな。衣装がすごくいい。何だか童話の中の登場人物のような色使いでした。

    ネタバレBOX

    鵯越のシーンが疲れた~。私は戦後のお話が素敵だと思いましたが、鵯越の印象が強すぎて、味わいが薄くなってしまったのが残念。あの鵯越、始めからテンションMAXだったのと、苦労して坂を登って、それから一気呵成に逆さまに降りていくという真逆な感じがあまり出ておらず、ちょっと残念だった。(弁慶は徒歩だったんですね~。)あと、車のドライブのシーンなども演技が少し雑なのが気になった。また聞き取りにくい台詞も少し多かったような気がします。このホールの音響の特性を活かせば、小さな声でも十分に伝わったはず。このホールを中心に活動しているのであれば、もっとこのホールにふさわしい台詞廻しなど出来たのではと思います。

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