アガサ・クリスティー サスペンスオムニバス 『最後のディナー』『フェイからの電話』 公演情報 アガサ・クリスティー サスペンスオムニバス 『最後のディナー』『フェイからの電話』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★

    演出の妙
    ミステリーの女王アガサクリスティ原作ということで、
    謎解きや犯人探しを描いたお話なのかと思っていたのですが、
    どちらもホラーテイストなサスペンス劇といった感じでした。

    本作はジェイスン・アーカリ氏による独特な演出が印象的でした。
    パントマイムやコミカルな人形劇のような演出、名画をモチーフにした絵画的な演出などなど
    目を引く演出が随所に差し込まれ、視覚的にも楽しめる作品になっていました。
    舞台転換も全て演者を使って作品の一場面として演出されていました。

    元宝塚のトップスターの高汐さんをはじめ、熟練の演者さんたちによる演技の数々も素晴らしかった。
    声を張っている風でもないのに良く声が通るので台詞がとても聞きやすかったです。

    ネタバレBOX

    『最後のディナー』
     高汐さん怖い!
     音響効果、視覚効果も相まってラストのシーンにはもうゾクゾクと来ます。
     どんでん返しとしては弱いものの、思わずゾッとするラストの演出が秀逸。

    『フェイからの電話』
     電話の主は一体誰だったのか?
     なにかトリック的なものを期待していたので、
     そのオチが声が似ている実母と幽霊でしたってオチはちょっと肩すかし。





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    『最後のディナー』
    女好きの訴訟代理人ルークは謎の美女に誘われ彼女の別荘へ。
    実は彼女は以前ルークが死刑送りにした連続美女殺人事件の犯人の妻で、
    その殺人の数々も、夫に近づく女性に嫉妬した妻の犯行。
    ルークは薬を盛られ、金槌と釘で頭を打ち抜かれる。

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    『フェイからの電話』
    新婚のジェームズ、パム夫妻の元に死んだはずの元妻フェイから電話がかかってくる。
    真相を知るためジェームズとパムはフェイの亡くなった現場の駅に向かう。
    駅に突如フェイが現れ、恐怖に駆られたジェームズは線路に落下し電車に轢かれて死亡。
    実はジェームズは妻となった3人の女性を次々と殺害していた。
    (保険金目的では無さそうだったので動機が分からず・・・)
    ジェームズに電話をしたのはフェイの母親で、警察がジェームスをおびき寄せるのに協力した。
    パムに電話したのは母親ではなく、フェイの幽霊だった。

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