満足度★★
段ボール箱と踊る
青山円形劇場の1階エントランスホールで行われた(雨が降っていたせいか、場所が屋外のピロティから変更されていました)10人のダンサーによる30分間のパフォーマンスで、周囲とは異なる時間感覚で静かに踊る姿が印象的でした。
各ダンサーの足元に置かれた1面が開かれた段ボール箱の後ろで片手を上げながらゆっくり回るシークエンスが淡々と続き、次第に5人ずつの動きに分かれ、更に1人だけが回転を続ける展開の後、段ボールを手に取って高さや向きを変えながら踊り、最後にまた同じ1人だけが取り残される構成でした。
物語性も目を引くようなムーブメントも無い単調な内容でしたが、 劇場内ではなくオープンな環境の空間で上演されることによって独特の質感が生まれていました。
とはいえ、せっかくそのような場所で上演するのであれば、通りすがりの人が足を止めるようなキャッチーな要素があった方が良いと思いました。