満足度★★★★
キャストの数だけ役がある、を実感
都合つけられたので、昼夜で両チーム観劇してきました。
同じ役でも、
キャストによって言葉の雰囲気が変わっていて面白かったです。
前説や出演者のツイッターで、
劇場の温度設定の説明をしていたのも親切だなぁと。
ところどころで
「あの人どうなった?」
「そこは作中では判明しないのかな?」と思うところがあったので☆4で。
感想は長くなったのでブログに書きました。
満足度★★
キャストのファンなら…
空チームを見ました。
本間理紗のパフォーマンスは期待以上で文句なし。これだけでチケット代金の分+αの価値あり。この人はいつどんな役を見ても、その演じるキャラクターであると同時に本間理紗でもあり続けるのが稀有な女優。
ただお目当てのキャストが見られたからよし、と諸手を挙げて絶賛してもいられない。
以下ほぼすべて苦言。
まずプロットに新規性、独自性が感じられない。
池袋よりも中央線沿線(中野区、杉並区あたり)の小劇場にふらっと入ったらどっかでやってそう、いつでも観られそう。それも平成26年というより昭和56年ぐらいに。
次に、キャラクターの背景描写が希薄すぎて誰にも感情移入できない。
関係性を説明するようなシーンはそれなりにあるが、背景あるいはもっと遡って出自が曖昧なまま関係性を定義しようとしても軸が定まらない。
92番隊のメンバーにしても、なぜそこに所属するのか、中盤で各キャラクター自ら語る場面はあるものの、そういった技術的にも最低限の演出しかない。
彼女らの感情表現も、それが表出する個々の「場面」をつなぐ「文脈」によって慣性や加速度が与えられるから振り幅が出るのであって、その段取り、つまりは文脈とその下地となる前述「背景」の描かれ方があまりに淡白で、多くの場面が感情的に平坦になってしまっている。
一般に、人は「泣きの芝居」そのものでは泣けない。そのキャラクターが泣くほどの感情の昂りに至る文脈を共有したときに初めて泣ける。
トイトイの性同一性に関しても説明不足。
キャラクターの名前が麻雀用語に由来している理由もわからない。
ここの作品は毎回そうなんですかね?一見だから知らないだけ?
また、どんな時代のどこの国かを特定しないのはこういった作品の常套手段ではあるが、軍隊(陸戦部隊)そのもの組織構造や想定される戦闘行為、使用が予想される兵器等まったく具体的描写がなく(「ミサイルが着弾」ぐらいか?)、そういったものから醸し出される文化・教育・科学水準がさっぱり想像できず、彼女らが生きている世界にリアリティを感じづらい。
ラストも、ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもなく、かといって考えオチというほどでもない。
何か既視感あると思ったら日本映画ってこんなんですね。特にテレビ局が作るやつ。
演出手法も、小さな劇場のせまい舞台だからこんなもんだろう、という感じがした。神関係で照明が逆光気味のシーンが多くて見づらい。(手元が明るくて上演中にアンケートを書けるメリットはある)
さらに言えば7contentsのwebサイトは1年近く更新されていない。
この手の団体が一皮むけようと思ったら、話題性や動員力のある客演を迎えて一度ベッタベタな商業演劇みたいな公演を打ってみたらどうかと思った。
満足度★★★
戦争に向けられた痛烈なる批判
海、空、どちらのチームも観劇しました。
人により、それぞれに対する千差万別の思い入れがあるとは思います。(私は客観的に観て○○チームの力に分があると感じました。)
繰り返し観たくなる気分にさせるのは、7contentsお芝居特有の味わい深さです。