丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました) 公演情報 丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-22件 / 22件中
  • 満足度★★★★

    展開がおもしろい
    脚本、演出がよいのでしょう。家族をテーマにした作品としては次の展開がどうなるか、引き込まれていきました。夜つかれていたので眠くなるのではの予想が覆され最後まで目が離せませんでした。緊張した状況の中での笑いもほっとさせてくれた感があります。

    ネタバレBOX

    尼崎の件って、何のことを言っていたのでしょうか。あの事件かな。小道具のイスの足が全て違う方向を向いていて色も違っていたけれど、きちんとイスの役割をしていたのは、家族という虚構の安定感を象徴していたからでしょうか。
  • 満足度★★★★★

    一つの家族
    面白い。110分。

    ネタバレBOX

    遥(奥野亮子)…愛の妹。愛の説得により母に会うことを決める。母のこともあり、自信がないと堕胎した経験あり。
    愛(高橋恭子)…父の遺言的な手紙を見つけ母に会うことを決心。頑固でマイペース、芯がしっかりしてる。遥同様、出産に恐怖し、夫に黙って避妊薬を服薬。母に生んでくれてありがとうと伝えた。
    章朗(平山寛人)…愛の夫。自分の父が不倫してた。愛の母の素性を知って、愛が母に会うことに一貫して反対する。
    遥(宍戸香那恵)…母とその兄との子。母への復讐のため太一との子を産む。
    太一(古屋敷悠)…遥の弟。遥を好きになる。
    残間(生見司織)…愛が依頼した弁護士。高野の襲撃も跳ね返し、逆に捜査に利用する敏腕さ。堕胎経験あり。
    真登香(安元遊香)…愛や遥らの実母。愛への暴力や夫への暴言、窃盗、遥(はるか)の子へのネグレクト殺人など、色々酷い女。

    母に会うこと(あわせること)を拒んでいた遥(はるか)も納得し、一同が会する。あっけらかんとした母に対して想いをぶつける娘や息子たち。母が窃盗未遂した指輪を愛が渡し、母にはもう会わないと告げる…。

    序盤から色濃い空気感。簡単に感情記入できない登場人物ら(章朗は一般人感覚だけど)の想いが飛び交い、静かながらも熱い作品。手に汗握る感覚の舞台だった。

    愛の純朴そうで人のよさそうな感じとか母(家族)に特別な想いを抱くとことか、遥(はるか)の屈折した感じとか、いい人物造形だなと思う。特に母のクズさと社会性や責任感のなさとか、舞台に与えた程よいユルさの加減が上手い。遥(はるか)の無表情さが、彼女の不幸さと不気味さをよく表現してた。

    実際に自分の親があんなだったらとんでもないが、4人の子から責められまくるも(悪意なく)幸せだと言ってのける自己中でクズな母に、(間違っているけど)彼女なりの受け止め方を感じた。

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