満足度★★★★★
無題1210(14-258)
18:00の回(曇~小雨~強い雨)。上演時間は18:00から20:10頃(約10分の休憩あり)。
東武スカイツリー線「東武動物公園駅」から徒歩10分ほどの「新しい村」にある「調整池」に筏を組み、その上、池の中、虫の声、ウシガエルの鳴き声、雨除けのテントの屋根を打つ雨音、19:30頃には動物園で打ち上げられる花火の光と音、さまざまなものに囲まれた「演劇前夜・水没がまん祭 」、唐十郎の「秘密の花園」リーディング公演。
本作は、1982/11、本多劇場のこけら落とし公演。作=唐十郎/演=小林勝也/出=緑魔子・柄本明。再演されたのが単行本(戯曲、写真、評論)として出ていますね。
坂の多い日暮里。駅前に漆の大木、触った人はかぶれる。アパート、キャバレーに勤めている一葉、通いつめるアキヨシ、その姉双葉...水が飛んできたという記述がありましたが、本公演は水の上、不安定な筏は常に揺れ、役者は池に落ち、飛び込む、自転車で突っ込む、ゴムボートを漕ぐ...
ビニールで覆った台本を手に、なんとか照明をあてながら声を出す。長い時間水につかっているのだから冷え切っているだろうに。
ビールケースに板をわたした座席、花火は真正面に見え(こんな近くで見たのは初めて)、湖面にも光、煙がたなびき、観覧車がみえなくなる。テントの上の大木の葉が照明で白くみえ、異様に幻想的。
フジタタイセイさん、先日一人芝居をみた松岡千明さん、EgHOSTの藍沢彩羽さんが出ていらっしゃるので観に来ました。朝戸さんは「犯行予告」でした。
来年(8/15)、同じこの場所で芝居として公演を予定しているそうです。
野外の公演は初めてでしたが、、お芝居の内容以上にそれを取り巻く「場」が強烈な印象。
但し、初めてだったから…の感想。次を観るとして、この場所でなければならない理由はみつかるだろうか。