満足度★★★★★
大人の恋愛譚を堪能/約90分
テロップやナレーション、説明的なセリフに頼らず、市井の人々の悲喜こもごもの人生模様を宮崎弁による日常会話のみによって点描画の如く細やかに描き出す小松台東。
恋愛を扱った本作でも説明を極力省く作風は相変わらずで、ために登場人物それぞれの境涯や人物相互の関係性がすぐには見えないが、それだけに“分かってやろう!”と前のめりで鑑賞。
まさしく点描画のようにゆっくり、じわじわと見えてきたのは、登場人物に二十代以下が一人もいない大人の世界。
人生経験を積んで遠慮や気遣い、相手を慮ることを覚えた大人達の恋は直線的には進まず、そのウジウジ、ウダウダした感じはまるで恋愛初心者の中学生の如しだが、それだけに微笑ましく、殊に、慎重で思い切りの悪い男衆にはタイトルと同じ言葉を贈ってやりたい気分に。。。
その一方で、相手を気遣いながら徐々に距離を詰めていく大人の恋って、それはそれで中坊には真似できない渋みがあって素敵だなぁとも思わせてくれる、なかなかに味わい深い一作でした。
押せ押せな恋ができないのは一緒でも、中坊と大人ではその内実が違うのだ!!
役者では、苦境にありながらも持ち前の陽気さで場を活気づけていくスナックママ・沙織を陰影豊かな演技によって見事やりこなしたもたい陽子さんがとりわけ素晴らしかった。
満足度★★★★
皆に幸あれ!
穏やかな店に集まる優しい常連客。
気持ちのすれ違いでなかなか幸せになれないのがもどかしい。
誰か教えてあげてと言いたい!
この後はどんな風になっていくのかぜひ続きを期待しています。
優しい宮崎弁、優しい つながり
宮崎を全国区にしたのが東国原英夫前知事だった。
彼は代議士を務めていたころ、当時所属の政党党首•石原慎太郎氏を「うちの大将」と形容していた。私の前に臨席した 「アタマ」(後頭部)を拝みつつ「あんたは石原軍団」の一員かと、その切り替えの速さに驚いた思い出がある。余談はさておき、宮崎すなわち 地方政治のイメージくらい しかなかった。
この芝居の舞台は「喫茶店」だ。
宮崎の牛、豚、金柑が出る幕はない。唯一の「ご当地」は 役者が方言指導を学んだであろう宮崎弁である。
「だっちゃ」が可愛い。
九州弁に「強面」を感じる本州人もいようが、この芝居では「美顔整形」してしまっている。田舎の「ぬくもり」「優しさ」「温かさ」も残存する宮崎弁は、舞台全体におけるアクセントだった。
満足度★★
この長寿郎 容赦せん!
何がかというと、劇場内が暑かったんです・・・・・。
眠気を増進されたんで星の数は1つマイナスです。
方言はユニークではあったし、台詞の可笑しさも感じたが。
・・・・・なんかいまひとつな感が抜けなかった約90分
満足度★★★★
飽きない90分
なにしろ役者の方々の演技力、表現力はすごいですね。
小松台東さん、はじめて観ました。
細かいことはわかりませんが、結構好きな感じです。
また、見に行きたいと思います