虚病 公演情報 虚病」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    不気味さ
    舞台セット・美術は、不自然・不安定を表現したようなアンバランスな配置や構図…具体的には斜めに置いたドア、多重構造の窓などである。そこには主人公のエゴが表れているようだ。
    主人公はロボット工学の専門家で、最近、偏頭痛などに悩まされ妻から病院へ行くよう促され…検診結果「病気ですね、病名はわからない」と。病名が明らかにならないことに対する苛立ちは増して…。
    さて、公演は人格面に重点をおいて、その深堀り・完成度を高めてはどうか、というのが正直な感想である。
    (ネタバレBOX)

    ネタバレBOX

    セカンドオピニオンも試みたが、その成果を得られないことから、妻が勧めた最初の病院へ入院した。その病室は男女同室で、すでに癖のありそうな男性2名と女性2名が入院していた。その病院は人体実験や臓器売買をしているとの噂が。そして患者達は退院することなく、いつの間にか居なくなるという。
    主人公はいろいろ想像・妄想を繰り返し、医師と対決する。そして医師から妻の手紙を聞かされる「自分は末期がん、自分がいなくなったら主人は何もできず、苦悩するだろう。思い悩まないよう処置してほしい」というもの。医師によって脳外科的処置が施され、感情を持たない非人間へ改造させられる。
    文章でいう「起・承・転・結」のうち、「結」の部分、映画・演劇でいう三幕構成における「解決」が弱いと感じた。ストーリー中盤までは、その不気味な様相に見入っていたが、ラストは平凡だった。もう少しドラマチックな展開を期待していたので拍子抜けした。主人公が持つ(この場合は仕事)懊悩に焦点を当て、イッヒ-ドラマのような心的側面を抉り出して欲しかった。
    今後の公演に期待しております。
  • 満足度★★★

    【Aチーム】観劇
    千秋楽の挨拶で主宰の方から暗さという言葉が出てきたのを聞いたとき、まさにそうだと思いました。

    ネタバレBOX

    誰かの依頼で、あるいは誰に頼まれるわけでもなく、ロボトミー手術をして入院患者の感情をなくしてしまう精神病院の話。

    自分が死ぬと夫は立ち直れなくなるだろうからと、末期癌の妻が医者に頼んで処置させたとのことで、強制的な無理心中のような話でした。

    今時、ロボトミー手術をするようなところがあるとも思えませんが、重苦しく、何とも理不尽、そして、まさにひたすら暗いと思いました。

    夫Kが入院着の内側の紐を結んでいなかったことによりだらしなく見えたのは少し残念でした。
  • 満足度★★★

    皮肉なラスト
    Bチームを観劇しました。モノトーンの色合いと斜めのドア・窓などで、不思議な雰囲気が出ていました。私の大好きな星新一さんの本の挿絵を思い出しました。ストーリーは、謎めいていて面白かったです。ただ難しい台詞が多かったように感じました。皮肉なラストで、ミステリーの中にブラックユーモア(ユーモアと言っていいのか分かりませんが)を感じました。面白かったです。

    ネタバレBOX

    人間のようなロボットを作ろうとしていた主人公が、ロボットのような人間にされてしまった・・というラストが皮肉だと思いました。
  • 満足度★★

    Aキャスト
    前半主人公が入院することになるまでが
    雑な印象を受けました。
    主人公が何故その病院で入院したのかが全くわからない。
    あんなにイライラして怒って怒鳴りちらして、急に入院することにしますというのは
    本当にわからなかったです。
    後半にたくさんのキャストが出てきて楽しくなってきましたが、
    ホラーとしての緊迫感はなかったです。
    あと台詞が不自然でした。
    主人公の言葉が会話なのに哲学の本の文章を音読してるかのようで
    聞いていて良い感じはしなかったです。
    後半になると他のキャスト言葉づかいも
    哲学の文章のようになり、
    苦しかったです。

  • 満足度★★★★

    Aキャスト
    別の意味の怖さを感じた作品でした。セットの傾いた扉や窓などもいい効果を出していたのではないでしょうか。演出も違っているらしいBキャストとの雰囲気の違いも気になりました!

    ネタバレBOX

    医者役の無表情さが不気味さを増して良かったのではないでしょうか!?あと、主人公が難しい表現、台詞を言っているので、古株の入院患者はもう少し解りやすい台詞でもよかったと感じました。

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