満足度★★★
実験はうまくいっていたと思います
変わった公演でした。
実験的な部分・・・小屋の使い方、音、舞台中央の楽屋のようなテーブル、屋外の物音まで雰囲気に取り込んだり。それらは興味深く見ていました。
難点をあげれば、お話そのものにあまり気を引かれなかったことですが、これは個人差があるだろうとも思います。あとは、アクティングエリアの一部がどうしても見づらいこと。これは、どの席に座っても死角があったかと。
あ、300円増しで「パンとコーヒー付き」券があったのでその券で観ましたが、とても美味しかったです。
無題1204(14-252)
19:30の回(曇)。19:00受付(チケットレス)、開場。左右の壁沿いにパイプ椅子席、左側に座ります。
中央にテープルを置き、音響、照明などここでやるようです。四隅にマイクスタンド、上手奥(入口入って右手)にはなにやら戦車のような造形。
テキストが公開されているので事前に見るもよし、後追いで読んでみるもよし。
19:17/19:24前説(これも台本)、「5分前です」の声、19:29じゃんけん、入り口ガラスドアを閉めるがシャッターは下ろさない、19:32「始めます、お願いします」~21:04終演。
第一回「ちょっとだけ、紙々(2011/3@pit北)」からで5作目。「; moment」は未見。「pit北/区域」以外は@眼科画廊でしたが、今回はずっと広く、舞台上は大人数(そもそも役者さんかお客さんか区別がつかない)、会場前は人が通りよく言えば解放的、個人的には散漫な印象。異次元の出来事のような作風と感じていたものが、この会場では薄く広く散ってしまったようでした。役者さんとの距離によるところもあったのでしょう、すりガラスの向こうで演じているよう…テキストに意味はなさそうで、身体の動きのみが物語的に進行、なので、立っていても、横になっていても、買い物に行っても支障はないのでしょう。そう思うと、観客として座っているけど、道路で立ち止まり、ちょっと中を覗いている人と変わらないな、と思うのでした。
戦車は面白かったですが、それ以外の仕掛けはもうひとつ、四隅での演技は自陣側のとき観難い。