ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド 公演情報 ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    人ごとじゃないのかな
    障害を抱えた人間のところにも召集令状が届くなんて、なんて現実離れした発想・・・だなんて思えない世の中になりつつあるのかとぞっとしました。集団的自衛権だけではなく、特定秘密保護法、福祉などなど、今の社会のあらゆる問題を巧みに盛り込みでも笑いも交えて飽きることなく、リアリティたっぷりな展開にひきつけられました。重いテーマでしたが、明るくとても楽しく観ることができました。

    全部が全部共感できるというわけではなかったけれど、作り手のメッセージがガツンと伝わってきて、観た後に不思議な爽快感がありました。観に行って良かったです。

    ネタバレBOX

    自分は女だし年齢も超えてるからどこかで人ごとだと思っているところがあるけれど、男女平等を目指し高齢化社会になっていくこの先、対象外だなんて保証はどこにもないことに気付きました。

    死なずに帰ってきた者たちが明るいながらも退院したあともトラウマに苦しむ姿をみた瞬間涙腺崩壊。戦死した人、生還できた人、選ばれなかった人、行けなかった人、残された人、全部不幸。戦争なんていいことなんて何もない。絶対に手を出しちゃいけない。そう教わってきたことを大切にしたい。

    東谷さんを観るのは「プルーフ/証明」、「アクアリウム」に続いて3作品目ですが、格好いいのに、弱かったりひねくれたり裏で何考えているかわからないような格好悪い部分がすごく魅力的で好きです。
  • 満足度★★★★★

    緑紙から始まる近未来的物語
     とある一人の重度障害の青年のもとに手違いで特別平和支援隊召集の緑紙が届いたところから始まりはては海外派遣にまで及ぶ近未来の物語で、障害者と健常者をテーマにおき現実とフィクションのマージナルバランスぎりぎりのところで物語性豊かに集団的自衛権の問題もタイムリーにからめながらさまざまな問題をうまく描き上げたその手腕は見事であり渾身の舞台作品に仕上がっていたと思います。

    ネタバレBOX

     主人公の青年、その仲間、互いに心を通わすヘルパーの女性、支援隊の仲間、彼らを指導する自衛官ら七人の登場人物たちの人物造形が型にはまらず個性豊かに生き生きとした設定になっていて実によかったです。

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