満足度★★★★
異人たちとの夏◎
千秋楽を観劇。
海辺の町が舞台のちょっと可笑しくも切ない幻想譚。
夏の終わりにぴったりの良作でした。
基本的には正統派のストーリーなんだけど、ピントのズレた言葉のやりとりや展開が妙に可笑しくて(「魚投げないで下さい!」は吹いた。)、そのへんは前作『フランスパンは凶器になりますか?』とも共通してたかな。
上演時間:90分
満足度★★★
今後に期待
「良い悪い両方あった時は後で褒める」信条につきまずは苦言2件。
クライマックスで「もう一人のヒロイン」が対話する場面、音楽が煩い。
特に1人目は日本語の歌詞がついた歌なのでB型気質として(爆)台詞への集中を削がれてしまうのだ。
また、ある人物の正体(?)を明かしてからが本筋だと思うが、そこに至るまでが冗長気味。…ではあるのだが、そのパートに良い部分も内包されているからややこしい(笑)。
序盤で「その寄り道会話、要る?」と思ったものの、その逸れ具合が普通に会話しているとあんなズレ方するよね…という感じで絶妙。
が、やはり本題へ急ぐためかせっかくの会話に間が入らずせわしない印象になるのが勿体ない。
一方、本筋部分は既視感(全体の流れ・一部場面とも)あるも好きなタイプな上に終盤に女性キャラ絡みの意外な部分もあって満足。
極論すれば本筋前をもっとコンパクトにして70分程度にまとめればスッキリしたのではないか?
そして、会話の妙は別の作品で活かせば良いのではないか?
いずれにしてもまだ第2回公演だし、今後…というより、まずは次回公演に期待だな。
満足度★★★★
まさか後半、あんな展開になるとは...
シリアスものにするはずがコメディ寄りになってしまった、と作・演出の吉岡さんが語る本作。
事実、前半はコメディ色が強く、賞味期限切れの牛乳にまつわるやり取りに代表されるディテールにこだわった会話が絶妙。
ちょっと天然な家出妻のすっトボけたキャラクターが、面白さに拍車をかけていました。
ただ、一人一人の喋りが長く、もっとセリフを割って一人あたりの言葉を短くすれば、よりテンポが良くなる上に“掛け合い感”が強まって、より多くの笑いが生まれていたかも、とも思いました。
本作が持つまた別の側面、ミステリーとしての側面と夫婦ドラマとしての側面についてはネタバレに記します。
あ、でも、ネタバレに移る前に一つだけ!
家出妻と夫とが某所で知り合うシーンには思わず頬が緩みました(*゚ー゚*)
満足度★★★
前半の展開でもうちょっと笑いが取れるいいですねど
前半(人妻の家出物語)の展開はどうなるかなと思いましたが、後半(家出先での出会い)はサスペンスタッチで、結構泣かせる話で面白かったです。初見の劇団さんでしたが、まだ、劇団立ち上げして2公演目ということで、ちょっと役者さんの演技が稚拙なところはありましたが、初初しく、主宰の挨拶等好感が持てました。
満足度★★
芝居が・・・
二回目の公演という事で、多少の不安なかったでもないが、とにかく芝居が体の中に入っていない。まるで舞台の上に導線が引かれているように、決まった動きが目立つ。各々の行動に対する感情、それが行動に至るまでの変化があまりにも短絡的。どうにも二時間ドラマ的な話で終わってしまった。