水面の月、揺れる、揺れる 公演情報 水面の月、揺れる、揺れる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    異人たちとの夏◎
    千秋楽を観劇。

    海辺の町が舞台のちょっと可笑しくも切ない幻想譚。
    夏の終わりにぴったりの良作でした。

    基本的には正統派のストーリーなんだけど、ピントのズレた言葉のやりとりや展開が妙に可笑しくて(「魚投げないで下さい!」は吹いた。)、そのへんは前作『フランスパンは凶器になりますか?』とも共通してたかな。


    上演時間:90分

    ネタバレBOX

    ただ、失踪した兄妹が実は友人に殺害されていたという展開は正直どうなんだろう? かなり重い話になってしまうし、事故に遭ってとか、もっと別の起因もあったんじゃないかと。

    個人的には失踪した妹役の利津(りっちゃん)の”すっとぼけキャラ”が絶妙だった!! それもあって、彼女が犯人に復讐する時の冷酷な表情も凄みが出て活きていたと思う。
  • 満足度★★★

    今後に期待
    「良い悪い両方あった時は後で褒める」信条につきまずは苦言2件。
    クライマックスで「もう一人のヒロイン」が対話する場面、音楽が煩い。
    特に1人目は日本語の歌詞がついた歌なのでB型気質として(爆)台詞への集中を削がれてしまうのだ。

    また、ある人物の正体(?)を明かしてからが本筋だと思うが、そこに至るまでが冗長気味。…ではあるのだが、そのパートに良い部分も内包されているからややこしい(笑)。

    序盤で「その寄り道会話、要る?」と思ったものの、その逸れ具合が普通に会話しているとあんなズレ方するよね…という感じで絶妙。
    が、やはり本題へ急ぐためかせっかくの会話に間が入らずせわしない印象になるのが勿体ない。

    一方、本筋部分は既視感(全体の流れ・一部場面とも)あるも好きなタイプな上に終盤に女性キャラ絡みの意外な部分もあって満足。

    極論すれば本筋前をもっとコンパクトにして70分程度にまとめればスッキリしたのではないか?
    そして、会話の妙は別の作品で活かせば良いのではないか?

    いずれにしてもまだ第2回公演だし、今後…というより、まずは次回公演に期待だな。

  • 満足度★★★★

    まさか後半、あんな展開になるとは...
    シリアスものにするはずがコメディ寄りになってしまった、と作・演出の吉岡さんが語る本作。

    事実、前半はコメディ色が強く、賞味期限切れの牛乳にまつわるやり取りに代表されるディテールにこだわった会話が絶妙。

    ちょっと天然な家出妻のすっトボけたキャラクターが、面白さに拍車をかけていました。

    ただ、一人一人の喋りが長く、もっとセリフを割って一人あたりの言葉を短くすれば、よりテンポが良くなる上に“掛け合い感”が強まって、より多くの笑いが生まれていたかも、とも思いました。


    本作が持つまた別の側面、ミステリーとしての側面と夫婦ドラマとしての側面についてはネタバレに記します。

    あ、でも、ネタバレに移る前に一つだけ!
    家出妻と夫とが某所で知り合うシーンには思わず頬が緩みました(*゚ー゚*)

    ネタバレBOX

    ミステリードラマとしては、殺害動機の描写がやや弱いか?

    家出妻を泊めてくれた女の夫と兄妹仲のいいその妹を犯人があやめたのは、犯人が兄弟と反りが合わず、嫉妬心からだったと説明されるが、その辺の犯人の心理がもっと細かく描かれていれば、ミステリーとしての吸引力はより増したと思う。


    夫婦ドラマとしては、妻が夫への不満から家出する序盤との落差も手伝い、夫と“仲良く喧嘩”するラストシーンにほっこり。

    ただ、このシーンを最後に置いた理由がやや不明瞭。

    夫婦で殺人事件の解決に関わり、非運な夫婦像を見せつけられた後にこのシーンが来ていることから、“夫婦として共にいられる幸せ”を描いたシーンだと解釈したが、だとすれば、“非運なあの夫婦”との対照を感じさせるセリフを夫か妻かに言わせたほうが、このシーンを最後に置いた意図がより明確になってより良かったのではないか?
    私はそう感じた。

    まあ、あんまり直截的なセリフを言わせてしまうとハッピーなラストシーンに不穏なムードが漂ってしまうので、言葉のチョイスには慎重を要するとは思いますが。。。
  • 満足度★★★

    前半の展開でもうちょっと笑いが取れるいいですねど
    前半(人妻の家出物語)の展開はどうなるかなと思いましたが、後半(家出先での出会い)はサスペンスタッチで、結構泣かせる話で面白かったです。初見の劇団さんでしたが、まだ、劇団立ち上げして2公演目ということで、ちょっと役者さんの演技が稚拙なところはありましたが、初初しく、主宰の挨拶等好感が持てました。

  • 満足度★★

    芝居が・・・
    二回目の公演という事で、多少の不安なかったでもないが、とにかく芝居が体の中に入っていない。まるで舞台の上に導線が引かれているように、決まった動きが目立つ。各々の行動に対する感情、それが行動に至るまでの変化があまりにも短絡的。どうにも二時間ドラマ的な話で終わってしまった。

  • 満足度★★★

    天然妻
    思いもしない展開は良かったのですが。

    ネタバレBOX

    結婚記念日を覚えていない夫に嫌気がさして家出した天然妻が、海辺の町で出会った女性の家に図々しくも上がり込み、彼女の関係者が失踪していたことを知るとともに事件を解決するサスペンス。だったら良かったのにと思いました。

    失踪した二人は殺されていて、しかもその幽霊が自ら殺された経緯を思い出し、再現ドラマをしてくれたお陰で犯人が分かり、それを霊感のある天然妻が聞くという事件解決手法にはあまりひねりが感じられませんでした。

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