満足度★★★★★
無題1068(14-107)
14:00の回(晴、暖かい)。13:29受付、開場。
此処は青果鹿のスタジオ、出演者に青戸さんのお名前。此処で1年前「カイロ団長とツェねずみと密猟者ジョバンニの話」を観ていまして、そこで演じていた刑事役がみごとにハマッていました、ので観にやってきました。青果鹿の次回公演は下北沢「小劇場B1(2014/9)」なのでなおさらです。
隅の方にある紙屑は千切ってきた本のページでしょうか。ほかにも本そのもの、時計、アナログプレーヤー。背もたれなし椅子、パイプ椅子(3列)の客席でクッションあり。13:56前説(アナウンス、70分)。14:01曲(ジムノぺテイ)が変わり暗転~15:17終演。
原作と太田省吾については、帰路、ネットで確認。いろいろ解釈があるようですが、「本のページ(切れ端)」が、なぜか「マッチ売りの少女」が火をつけた1本のマッチのように思えました(ラストで照らされる丸い灯りなども)。
二人にしかみえないもの...そういうお話なのかなと。
青戸さんの低い声が好きで、本作でも決してジメジメしない、いつも希望を持っている、そんな声質は健在。
早く次回作が観たいですよ、Satokoさん。
もったいない。
なにもかもがもったいない感じ。
もちろん、まとまっていないのはいうまでもないが
それはツイッター的な散文とも思える。
時間的に1時間半と短いので仕方ないとは思うが
どれもちょっとだけ見せて
それで終わってしまっている。
そこがツイッター的文学
長嶋有の「問いのない答え」的とも思える。
しかし詩的とも思えるシーンがちりばめられているわりには
結果として凡庸になってしまっている。