満足度★★★★
AAFリージョナルシアター・大阪現代舞台芸術協会プロデュース「文豪コネクション・坊っちゃん」8/9@愛知 観ました
愛知組「こころ」から二週間、今度は大阪組「坊ちゃん」。
アウェイにも関わらず、出演者の半分が、一人芝居フェス・インディぺや芸創コネクトで見覚えのある方々という〈笑〉
〈泉寛介(baghdad cafe)演出〉
原点にほとんど忠実な流れながらも、小気味よく変わる劇空間と多視点。
舞台上でも舞台外でも「語られる」「坊ちゃん」。
難しそうにみえて、意外とエンタメ的に楽しめる新視点。
劇中一人芝居状態が異常に多い一明一人さん〈ひとり12役ぐらいやってた!〉、が、まさにフィギュアスケート状態ww〈←ツイッターで自分で呟いてた〉
〈くるみざわしん(光の領地)演出〉
もともと漱石フリークで、この話以前から震災の影響を受けて自分で書いてたとの事。
現実の漱石と空想の坊ちゃんの構造的レイヤード。どちらがどちらの見ている幻視なのか分からなくなってくるような場面も。
取り巻く世界がじわじわ変わり、精神の迷宮に迷い込みそう。
ミニシアター系の映画を観ているような気分。
増田雄さんが、この作品だからこそ坊ちゃん役にハマっていました。
ともに、主人公を包み込む清が重要なポイント。
守護霊的に常につきまとう存在や、ひきずる価値観の象徴。
どちらも、考えさせながらも、切り口にそれぞれの個性が出ている組み合わせでした。
11月には神戸で再演されるとの事。短期間で三度目の公演、幸せだなあ。
満足度★★★★
坊ちゃんと漱石と赤シャツとが重なる
2人の作家の坊ちゃんのとらえ方 異なる演出 表現の仕方
坊ちゃんと赤シャツと清 坊ちゃんと漱石と重なる とても面白い、
満足度★★★
興味深い試み
2人の演劇作家が同じ文学作品を異なる演出をし、しかも連続で上演する事によって 演出による可能性を探る試み。実際 切り口が違うと ここまで違うものかと感心しつつ、朗読劇でも会話劇でも ストレートプレイでもない作品に浸ってみる。ただ 『坊ちゃん』自体 冒頭と あらすじ位しか知らないままなので 文学世界に入りきれない所も・・・ 原作を読んでいれば もう少し深く楽しめたかも