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中途半端な月の色
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公演情報
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1-1件 / 1件中
unicorn(1870)
満足度
★★★
自己紹介
面白い。110分。
ネタバレBOX
中嶋葵(森めぐみ)…元大手メーカー広報。自分が正しいという我の強さから追い出し部屋に送り込まれ、孤立を味わい、バイトに落ち、彼氏に振られる。電車に置き忘れられた物品を持ち帰っては倉庫の排水溝に捨てる毎日。
橋場雪子(林貴子)…不倫が原因で離婚。小さな娘のため親権を得られず、会えない悲しみを負う。葵に置き引きされた上、カオルに絞め殺されかける。
小杉カオル(原田樹里)…警官である厳格な父に厳しく育てられ、両親の離婚を経て愛情に乏しい女に成長する。雪子の娘に共感。バイト先で知り合った男に惚れるが、男が雪子と繋がってると知り、ナイフを雪子に突きつける。パワフル。
葵のバイト先倉庫に閉じ込められた3人は、倉庫地下で不思議な体験をする。徐々に背景を語りだす3人はどこか近しい関係になっていき、雪子と娘が再会できるよう娘を誘拐する算段を立て始めるが…。
立ち上がりがややゆるいかなと思う。状況がわからないなりに空気感のメリハリをもっと利かせてほしいなと。あと、電車に乗るシーンの、ファンタジーさというのか一種の恐ろしさというのかそんな感じが薄く、そこまで印象的な感触がないかなと。
バックグラウンドを語りだしてからは、クッキリし出して面白さが増した。寂しさとなんとか踏ん張ろうとする気概のバランスがいい。
ラスト、妙な月の光が差し込み下手くそなサックスが聞こえてくる中、明日も会おうと話す三人。カオルが念のため連絡先を交換しようと提案し、葵が明日でいいよと返す、この〆は秀逸と思った。この不思議な一夜を表しているようで。
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2014/06/12 00:34
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