鬼泪-キルイ- 公演情報 鬼泪-キルイ-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • ビースト・スピリットが衝突する殺陣裁き


    「鬼は外。福は内」「鬼に金棒」「来年のことをいうと鬼が笑う」


    「鬼」は広辞苑のページ数を ひたすら増やしてきた。


    空想上の未確認生物に「河童」も忘れてはならない。キュウリを巻いた「河童巻き」の由来であり、大手回転寿司チェーンの看板にもなった水陸両用の種族だ。


    「鬼」や「河童」のごとく真っ赤な人間や緑色の人間が目撃され、それが「風俗化」した という説も成立する。ただ、いずれも、特に「鬼」に関しては、「鬼畜英米」のように特定の集団を畏怖し侵略する、戦意高揚としてのスローガン性も あった。


    中世ヨーロッパ社会に目を向けよう。


    市民、教会による「魔女狩り裁判」が横行したが、ターゲットは「鼻の高い未婚女性」である。こちらも「鬼」と同じくファンタジーの部類。 迫害勢力はその未知なる「ウルトラ・パワー」に立ち向かう義務感、自己陶酔に溢れていたのだろうと推察される。


    舞台『鬼泪』は広辞苑によるところ「鬼の目にも泪」の略称らしい。


    第一に、殺陣はビーストスピリットを対立する高速かつ、無駄のないテクニカルだった。江戸時代の殺陣だと「しきたり」を維持しなければならない。
    その点、『鬼泪』は「大和朝廷」と「吉備国」の総力戦といった模様。近代兵器なき近代戦争であった。



    ※ネタバレ追記あり

    ネタバレBOX


    ◯を演じた◯が、女性であるにもかかわらず、威圧、権威、実力を発揮した殺陣を繰り広げるため、アン・セクシャルな様式を感じつつ観劇した方もいるはず。

    なぜなら、「アタシは」という「男言葉」も台詞に散見するからである。つまり、女性キャストが侍を演じるのではなく、元々が女侍であった 解釈も 可能なのだ。

    これは「自由」だ。
  • 満足度★★★★★

    ネホリーとハホリー☆
    (^^)/木曜の昼、下落合で
    [劇団鴉霞]の、
    【鬼泪(キルイ)】を観てきました☆
    面白かったです。
    古代歴史スペクタクル!
    殺陣はものスゴイし、
    心の弱さの描き方も秀逸♪
    異説桃太郎を深く楽しむため、
    温羅伝説、吉備津彦神社、
    崇神天皇、御間城姫、
    四道将軍を調べるとGOOD♪
    観劇日記をブログに書きました。

  • 満足度★★★★★

    これは、良かった
    この団体さんは久々の上演でした。シリアス専門の団体さん、しかも、再演。
    前の時は観てなかったのですが、えっ?と、思う裏切られる展開、素晴らしいアクションシーン、悲しい恋愛シーン、全てが素晴らしかった。
    時代背景とか役の特徴がよくわかる工夫された衣装も自然でよかった。
    2時間15分と長い上演時間ですが、シリアス劇の中に散りばめられた笑いのシーンも、あり飽きなくて観られました。
    新たな鬼退治伝説、ご覧あれ!

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