読書劇「二十歳の原点」 公演情報 読書劇「二十歳の原点」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    読んで正解だった
    去年の初演のときは『二十歳の原点』未読だったので、
    今回は、読んでからの観劇。

    読んでて正解でした。

    ネタバレBOX

    読書劇、というだけあって、
    『二十歳の原点』を柱にはしているけれど、
    それ以外(デモとか三島とか)がかなり混在していて、
    『二十歳の原点』を読んでいたことで、今回、それがよくわかったので、
    読んで正解だったと思いました。

    相変わらず、の、美しさ。
    おそらく、どの瞬間でシャッターを切っても、美しい写真が撮れるだろう、という。

    再演だったから驚きはなかったけれど、
    なんだろう、静かな中から湧き上がるモノ、とか、操られ、とか、
    物凄く、心を揺さぶられました。

    鶴見くんの三島演説シーンは、前回もそうだったけれど、やはりもう圧倒。圧巻。
    カッコよすぎる。
    演説終わった瞬間に音楽も「ジャーン」って終わったので、ゾクっとしてしまいました。
  • 満足度★★★★★

    無題1145(14-193)
    19:30の回(曇)。19:01受付開場、本作は昨年7月に同じこの会場で観ていて、こちらは4公演目です。

    舞台、手前の机には「サントリーホワイト」「echo」、グラス、マッチ、大学ノート、万年筆、電気スタンド...奥、下手にも同じようなテーブル、赤い糸につながれたふたり、たくさんのビニール傘、床には大きな布が敷かれぴっしりと文字が書かれています...「労働」「社会的分業」「使用価値」「商品生産社会」「一定の合理的な生産活動」などからすると「資本論」(?)

    19:29開演、暗転、夏..蝉の声~21:12終演。

    赤い糸を操る者は「1969年」であり「万年筆」。一冊ずつ積まれる本は「リチャード三世」「大衆の反逆」「石の来歴」...ハーケンクロイツも見える。岩波文庫が多いか...。

    「檄」、「傘」、赤い幾何学模様が息をしたり、殺したりしているようにみえる。照明、紫のスモーク、音楽...視覚的聴覚的にも響く演出。

    当パンは大学ノート模様、45年前の今日..自殺、本公演は「この日」にあてたと当パンにありました。

    キャスト欄に役名がなく、お名前がわからなかったのですが、スタッフの方にお訊きし..あべさん、確認すると「仮病ガール(2011/12@上野)」「青森県のせむし男(2014/5@d)」楽園王で。嶋木さんは「そこで、ガムを噛めィ(2011/4@BONBON)」を観ていました。

  • 満足度★★★★★

    強烈なインパクト!
    単なる朗読劇ではない強烈なインパクトを感じた。
    学生運動という時代背景なしには考えられない。
    1969年6月24日高野悦子自殺!

    ネタバレBOX

    祥月命日である6月24日に合わせての公演。
    ブルジョワ的思考や生活は反社会的なものであり、自分にできることは何か模索苦悩し、自殺に至った日記。
    高野悦子死後の1970年11月25日の三島由紀夫の自衛隊へ強い思いと憲法改正への絶望を語った演説シーンが時代背景の象徴として自殺4日前に登場。
    自殺後、BGMに”悲しき天使”が虚しく流れる。

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