悪事の代償 公演情報 悪事の代償」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    少し長かったかな・・・。
    まぁ、少しだけど。

    ちょいちょい気になる部分はあったけど、舞台らしい舞台でとても良かった。

    ネタバレBOX

    そのちょいちょいというのが、たとえば主人公を片腕にしているところとか、明らかに腕があるのを無いようにするのは映画にでもなるのを想定しているのであれば特殊効果で処理できるだろうけど、舞台ではどうしても無理があるので少し冷めさせた。それだったら、片目が潰れたとかで包帯でも顔に巻いていた方がましだったかもしれないし、なにしろ片腕のせいで無駄に時間の掛かる箇所があり、そのあたりもいただけなかった。

    とはいえまぁ、後半に向けて誰も彼もの悪事が明らかになっていく様子はきらいじゃなかった、むしろ好きだった。

    結局一番怖いのは人なんだなと改めて思った。

    そういえば指名手配されている役の人、とても良かった。声が良かった。
  • 満足度★★★★★

    二度見が…
    必要なほど凝っている、というのが第一印象である。まぁ、ほぼ全員が悪事を働いているか、悪意を持っている。ダ-クな公演であるが、さほど暗くなく、後味も悪くない。それたけ脚本・構成・演出がしっかりしているからだと思う。しかし、何でも詰め込み、繋がりを持たせ過ぎたため複雑になった感がある。
    2時間20分は長いと思ったが、中弛みもなく、最後まで緊張感を持った公演だった。それだけ役者の演技も迫力があり素晴らしかった。
    これが旗揚げ公演というから、今後が大いに楽しみである。

  • 満足度★★★★

    ダーク
    多くの悪事があり、結果がありました。

    ネタバレBOX

    轢き逃げ、保険金詐欺、恐喝、殺人、自殺教唆から、不倫、管理の甘さに至るまで、狭い町では少なくともこの10年間に様々な一般常識で言うところの悪事が行われていて、恨みや罪悪感が蓄積した結果、生きる希望を失くした人や生きるのに疲れ果てた人たちは最終的に自殺してしまいましたというようなストーリー。

    そして、生き残った人たちは新しい家庭を築いたりして何事もなかったかのように図太く生きていくのだろうと思わせるダークな余韻は悪くありませんでした。

    髭をはやし、こち亀の両さんような格好をしてやる気のなさそうな刑事の存在には正直違和感を覚えましたが、自分の子どもを轢いて植物状態にした犯人を知っていながら告発せず、精神的に追い詰めるだけの姿勢と、告発してくれと訴えながらも自ら出頭はしない犯人とのやり取りを見て、現実にはどうかなとは思いながらも、複雑な心理状態が描かれていることに感銘を受け、この段階でストーリーの世界観に入り込めました。

    役者さんたちにはもう一段垢抜けてほしいと思いました。

    ところで、携帯電話全盛の10年前にダイヤル式固定電話とは不思議な感じがしましたが、それくらいの田舎町ということでしょうか。また、登場人物の名前に漢数字が入っていましたが、零ちゃんの零は心の中の妄想の友人で実際には存在しないという意味だったのでしょうか。色々遊び心が入っていました。

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