満足度★★★★★
room16「ランドリーランドリーラプソディー」観ました
七ツ寺共同スタジオ・レジテントカンパニーのエントリー作品。
今回は、古民家を改修したサテライトアトリエ・道徳ハウスでの公演。
道具として置かれた洗濯機が、驚くほどしっくりくる(笑)
久々に観るroom16だけど、やはり高い役者力。
癖のあるキャラ(特に男、大家、猫ばばあ)を、切り替えや抑えた演技で、巧みに見せる。
初老の役二人、若い役者のはずなのにもう老人にしか見えない…
人間関係に不器用な、寂しい都会生活者たちが交錯する古アパートの洗濯場。
親、子、恋人、隣人、そして人と人…関わりを求めながらも、傷つく事を恐れ遠回りする人々。積み重なった時間が生み出す寡黙。
いくつかの伏線がさりげなく切なく折り込まれて、観客に渡される。
生の力を持つ場が、非現実的なペイントで、心を映し出す劇空間に。
現実と非現実のミックス感が独特な美術。
場所の力に助けられたのも大きいけれど、2013年度の七ツ寺レジデント関係ではピカイチでした!
もっと、とんがった上演場所での公演を観てみたくなります!
あと、アパートの住人二人(男、猫ばばあ)による劇中劇「100万回死んだねこ」のクオリティに、実はこれやりたくて公演打った疑惑急浮上。