カクシンハン版 夏の夜の夢 公演情報 カクシンハン版 夏の夜の夢」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
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  • 満足度★★

    狙いが分かり難い演出
    戯曲に忠実な展開の中にいくつか特徴的な趣向が盛り込まれた演出でしたが、意図が掴み辛く、空回りしている様に感じました。

    対面式の客席の間にファッションショウのランウェイの様な細長いステージが設けられ、両端には金と銀の月が掲げられた中で、白いギリシャ風の衣装を着た役者達が目の前で演じ、臨場感がありました。

    緊迫したシーンで3.11を想起させるサイレンと津波の音が鳴り響くという表現が2回あったものの、危機感を煽っているだけに感じられ、そこに現代の日本との繋がりが見い出せませんでした。
    最後の妖精達の宴のシーンは月で行われるという設定で、映画『2001年宇宙の旅』を引用していて、劇中劇を見る登場人物を見る観客を地球の外から見る妖精達という入れ子構造になっていましたが、そこからイメージが広がらず、何を言いたいのかが分かりませんでした。
    また、尻を出したり、叩いたり蹴ったりを振りではなく実際に行ったりといった、安易な手法で笑いを取ろうとする学生演劇的なノリに付いて行けませんでした。

    木製の固いベンチに2時間半以上座るのは辛く、後半はあまり集中出来なかったのが残念でした。

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