満足度★★★★
演劇組織KIMYO「ピーポウ」観ました
クセックACT稽古が休みになり、急遽月曜夜の千秋楽へ。みごとに演劇の知り合いだらけ(笑〉結局、全ての回が満員御礼。すごいや。
まさに、昨年公演した王子小劇場の空気を連想させる、ハレの場的雰囲気。
歴史や土地、国家のあり方など、世界観や物語には、不足やご都合な点もあるけれど、それでも二時間の上演時間には負けていない印象。
設定や整合性を語るのが目的ではないから。
女性の権利を訴え革命を起こした本人が、女性を「こうあるべき」と決めつけ「産む機械」扱いしていくのが深い。
個人的には、代用人間とでもいうべき三人のあり方に注目。
映画「ブレードランナー」のレプリカントを連想。(宮谷さんがルトガー・ハウアー?ww) 彼らだけを抽出した小舞台も観てみたい。
レビューショーのようなダンス、他に類を見ない照明など、いまの、舞台上の状況を魅力的に見せる演出。
ある意味歌舞伎的かも。
観てて勝手にスモークマシンを導入したくなった(笑〉
身体を酷使した、クセックACTを思わせるシーンも。
宮谷さん、クセックと同じく身体表現に特化した山の手事情社(東京)が好きだそうだし、いっそクセックに出演してみては?
必ずしも自分の趣味ではないけれど、観ることができてよかった舞台でした。
KIMYO、次はアイドルグループを演出するとのこと。なるほど納得。