道成寺 公演情報 道成寺」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    無題1038(14-077)
    13:00の回(快晴)。12:30受付、開場。ビニール袋を渡され靴を入れます。奥が客席...?すでに座っている方が...(先日、お客さんよりも先に、最前列ど真ん中に座っていたのは作演出の方でしたが)。マイクが用意されている方は劇団の方らしく、もう一人は...。浮遊感が漂うBGM、舞台上には無骨な脚立、よもやこれが道成寺の「鐘」ではないだろう...とか考えていると、そのもう一人の方に声をかけられ...「鮭スペアレ」の中込さんでした。LE DECOに観に行ったときは、プレトーク時からメイクしていらしたのと、本番では頭に盆栽を乗せていたのでご本人とは気がつきませんでした。そういえば、この回を選んだのは中込さんがゲストだったからでした。

    13:04前説(45分)、13:06曲調が変わり、開演~13:52終演、14:33アフタートーク終了。

    明転、女=白い蛇(にみえました)が脚立に腰掛ているが、目のあたりは陰になっていてよく見えない。どこからか「問う」声が聴こえ、これに答える女、インタビューか尋問か、セラピーか懺悔か。面白いフォーマット、一人芝居ながら「会話」で成り立っています。

    能の「道成寺」は観ているものの、何を言っているのかよく聴き取れなかったので、その時見えていたシーンと今回の「インタビュー形式のセリフ」が重なって、あたかもDVDを副音声(主演女優による作品解説)で観ているような感じになり、自分でもびっくり。

    ネタバレBOX

    接点は「利賀演劇人コンクール」だったそうで、参加メンバーを見ると「世田谷シルク(松永さん)」「鮭スペアレ(中込さん)」のほか、観たことがあるところで「aji」「ビーチャム・カンパニー(金崎さん&なんとTHEATER MOMENTSの佐川さん)」「時間堂」と豪華。松永さんは、利賀を控えた試演会(@春風舎)で初めて観ました。

    蛇が出てくるお話ですが、私の中では「白い蛇(Whitesnake…バンドですね)」というイメージだったので、冒頭部分はすっと入ってきましたし、衣を剥ぎ取り露わになった姿、鱗の表現もピッタリでした(ぷちぷちはよくできている)。

    嘘をつき騙した男、騙され怨念に取り憑かれた女、どちらを裁くべきか。生き残った方が不利であってはならない…。男は「美形」であったらしいが、では、女はどうだったのか、「女だてらに夜這いをかける」とWikipediaにある、男はソウショク系、いやダンショク系だったのではないか…逃げ、嘘をつき、騙す男。火を吐き鐘に巻きつく蛇女。が、その後成仏するらしい…といろいろ考えてみました。

    劇中、冷静に分析してみせるシーンがあり、このお話に深みが加わっていました。「私は安珍ではないからわからない」というセリフが何回か出てきますが、これが結構、女に対して誠実な印象を与えるのでした。女の「理性」、蛇の「獣性」が同居している。

    このお話、平安時代まで遡るようですが、今日でもよくあること…

    能の「道成寺」を観ようと思ったのは、「天河伝説殺人事件」にあったからというそれだけの理由からです(釣鐘目当て…ですね)。
  • 満足度★★★★

    好感が持てました。
    アフタートークによると初主演・初演出とのことでしたが、
    そうは感じさせない出来だったと思います。

    表情が全部見えないような照明の当たり方など好みでした。
    他の席から観たらどうだったのかな。
    会場も演目にマッチしていてよかったです。

    言えばいろいろ出てくるんでしょうが(笑)
    「その時やりたいことをやりたいようにやる。」という思いで、
    これからも進んでいただければと思います。
    アフタートークでの素の様子も含めて、好感が持てました。

    ネタバレBOX

    2人芝居かと思ってたら舞台上は最後まで1人だけという
    実質1人芝居でした。

    対話者は客席で(スペース的な問題ででしょうか)
    マイクで話してという体制でしたが、
    劇場の大きさ的にマイクも不要だと思いつつ
    これが役者交代の影響なのか元からの予定だったのか。

    対話者演ってみたかったですね(笑)

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