ゲンゴロウ 公演情報 ゲンゴロウ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    無題1010(14-049)
    13:00の回(やや曇)。13:35受付、開場、いつものルートで下りようと進むと奥に数名座って談笑…「?」と思いながら、下りて「左側」へ。聴こえるのは「ゴボゴボ」と水中の音。下手に低いベッド(白)、奥のコーナーにはカウンターのようなもの(白)、中央にテーブルと椅子(これも白)、そしてシュノーケルをつけた「何か」が白い薄布をまといあたりを眺めています。カウンターや椅子の下部分が黒く汚れているのは暗示的。

    頭上からはずっと元気な話し声が聴こえてくる(内容までは聴きとれず)、なんだろう…と気になるので、入って「右側」のお客さんの反応を見るのですが、特に注意している様子もなく…でもですね、後で考えると、これは表向きの「一家団欒」「仲の良い人たち」を現していたのではないかと思うのでした。12:55前説(90分)、13:06開演〜14:45終演。

    日芸の皆さんの公演だそうで、ちょうど、先日@LE DOCOで観た「鮭スペアレ」は日芸のお二人が旗揚げ(2005)。

    始まりは「生活図鑑(2013/9:河合さん、手塚さん)」→「白昼夢(2013/10:河合さん、)」→「フジフォー(2013/12:千田さん、手塚さん)」、ずっと遡ると「PAPALUWA(2012/3:佐野さん)」まで。

    ※「ゲンゴロウ」は肉食性水生生物で呼吸のため水面に上がってくる。

    唖太郎。両親と姉弟、曽祖母、伯母、友人、風俗嬢…謎ペット。

    みな「何か」を持っていて、抑制する術を知っている者、隠す狡賢さを持ち合わせている者、自己に振り回される者、自己を喪いつつある者、助け支えることを職業とする者、ひとり…超えた者。家族というつながりの息苦しさ、解放されることへの不安がどんどん内側への力となって…崩壊する。

    「唖太郎」が「唖」という文字を持っていることと、他の者には存在しない「ゲン(言)ゴロウ」とは表と裏の関係ということなのでしょうか。

    言葉を喪う、ということをもう少し現象(ノイズではなく)として観せてくれると「(本人にはわからないらしく)大変なことなのか」「大したことはないのか」がわかると思います。公演タイトルになるほどであれば、救い難い「何か」があっていいのではないかと思いました。底なし度合いはブラックホール並か。

    ....と書いておきながら、1日経って違うような気がしてきました。家族はみな仲が悪く、お互いを避けていて「口だけ動かし」ていた(実際にこういったシーンあり)けど、これが「家族」、「ただいま」を言うたったひとつの場所、ここで話をしたい...最後の震えるこの叫び...これなんですね(※2/24記)。はっきりとは覚えていないのですがかかっていたのは「Sigur Rós」でしたでしょうか。

    河合さんは4作目、千田さんは2作目。

    元子は実質的な大黒柱、それが内部(身内)から崩れる様をキャベツを刻み続けながら(トーンを変え)演じ切っていました。


    最後に。入口に13:30受付とあるのだから、時間前にはスタッフが状況を説明に上がってくるくらいの気遣いがあってほしいです。そうでなければ、「受付開始・開場は開演の30分前、時間になったら案内するので、こちらでお待ちください」…これは、本日観た劇団の実例です。

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