痒み 公演情報 痒み」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
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  • 満足度★★★

    ユニットの企画性は非常に高いが・・・
    毎回、作・演を変えていくというユニットの企画性は本当に高いと思う。逆に言えば、個々の作品が評価の全てではないが、今回は、物語としての展開にワクワクできなかった。メンバーの個性を事前にアピールしておくというか、いかに“約束事”をつくるかが勝負かもしれない。

  • 満足度★★★

    女性たちの生きづらさパターン
    失踪したかつての友人、アイがイメージした「箱庭」の風景に、今も囚われている10年後の女たちの群像劇。物語は、突然アイが帰還し、学生時代の仲間全員での旅行を企画するところから始まる。

    彼女たちの生きづらさのパターンは確かに「結婚すべきか」「子どもを生むべきか」という伝統的な(?)ものから「夢を追い続けている痛々しさ」「どこで誰と暮らして生きるか」などという、レンジの広いものではあった。しかしその生きづらさがあらわになる舞台として、飛行機こと故で無人島に辿り着くという設定は古ぼけているし、女性同士の生き方や確執のパターンは浅いままだ。ボス猿的な女(玉の輿)と取り巻きの女(普通の主婦)、それをいらいらしながら見ているちょっと輪から外れた女(独身)。これでは「やっぱり女の人たちって影で悪口言い合ってるんでしょ」という、他人からのレッテルを吹き飛ばせない。そういう意味で、あんまり男性を連れて観に来たくはないかな……と思ってしまった。「痒み」というタイトルの通り、もどかしさの表れにより、主人公は時折身体をかきむしる仕草をする。その女優の身体はとても美しかったが、いやらしい美しさではない。つまり、露出された足だけに目がいってしまうとか、そういう「妨げ」のある身体に仕上がっていないのが、演出としてはよかった。

    衣装など、スタッフワークは素晴らしかった。無人島生活でだんだんぼろぼろになっていく様子が、キャラクターに合わせた何着もの衣装で伝わってきた。色使いも本当にかわいくて、着てみたいと思った。

    俳優たちは、叫んでも取り乱しても可愛い。声の大きな演技スタイルでやり続けるのは少しつらく思えたところもあったけれど、基本的には巧さに見惚れていた。あとは、声や身振りによる圧力のコントロールがもう少し締まればと思う。マリモ役の尾身美詞、チカ役の宮山知衣が印象に残った。

    パンフレットもゴージャスな作り(カラー印刷、複数ページ。広告あり)で、俳優個人のことを知るのにはとてもよかった。随所から劇団のホスピタリティを感じ、観劇に来た人々とのコミュニケーションをきちんと取ろうとする姿勢にとても好感を持った。

  • 満足度★★★★★

    痒い
    痒い!としかいいようのない
    あの女の中にある、何とも言えない気持ちわるい
    だけどどうにもならない、この感じ。
    痛々しいけど目が離せませんでした。とても面白かった。
    彼岸か此岸かわからない世界観も、変なファンタジーになることなく着地していてお見事です。脚本と女優の力だと思います。
    次回公演がとても楽しみ。

  • 満足度★★★★

    「女」はイタいがOn7は…
     結婚、出産、仕事……。日常において「女」をさほど意識しなくとも、その生き方によって分断されがちな「女」たち(一応言っておくと、そこまで明確に分断されない「男」もむしろ大変だと思ってます)。その違和感「痒み」を私たちはどう、乗り越えていくのでしょう。ここに描かれた、あの世ともこの世ともつかぬ不思議な場所で、それぞれに強く、逞しく、身勝手に生きる女たちの姿は、まさにその答えに繫がる入口をみせてくれているように思えました。
     はじめのうちは、がなるようなせりふ回しと、かしましくもイタい同級生トークにひるみもしましたが、次第に違った顏を見せる女たちの柔軟さに惹かれていってしまったのは、新劇で腕を磨いてきた俳優たちならではの「上品さ」によるものだったのかもしれません。
     俳優集団ということで、作・演出家によって、毎回公演の色合いは変わるのかもしれません。それでも、やっぱり今回のように、リアルで柔軟な女の物語を観続けられればいいなと思います。
     

  • 満足度★★★★★

    面白かった。
    あっという間の90分。
    男性が思い浮かべる女性的思考はあくまで男性の想像であってリアルではないのだと感じました。
    この疑似体験が出来るのがナマモノである演劇の素晴らしいところだと改めて感じました。

  • 満足度★★★★★

    今更ながら・・
    今更ながら言っておきたくなった。今日、渋谷はるかさんの「父と暮せば」を観てきた。凄い。言葉にならない。「痒み」もそうだった。2回観させていただいたが、1回目は女性のたくましさ、メビウスの輪のような女のたたかい(創造と破壊がねじれたような?)を感じた。しかし。アフタートークでサリングさんを始めて拝見し、劇中のどの人物にもない穏やかな性格(あくまでも想像)に触れ、残像とのギャップに混乱した。なんだったんだ?。どっちだ?。2回目を観る時はかなり冷静になっていた。開演早々そう感じた。言葉が乱れ飛び、やかましくさえ感じた食事会のシーンが、静かに性格を確認する場になっていた。最後は見たこともない変な顔をしていたナツキ。このときは一番クールに振舞ってたよね。そして・・・砂漠のシーン・・・。何を伝えたいのか。それを理解する前に・・理解したわけではないけど。徘徊する姿を見て涙があふれてきた。何かを掴もうとし、一方で突き落とされ・・。それぞれの役者さんの凄み。エンディングでの不思議な爽快感。小夏さんの第ゼロ回公演とのギャップ。それがオン7であることが分かった幸せ。サリングさん!貴女でよかった。生きているうちに、ナツキとマリモの役代わり公演を見てみたい。

  • 満足度★★★★★

    七人十色
    飛び出した世界観とオーバーアクトが実はダイレクトに現実味を伝えてくれた爽快感!笑いとばしながら、じっとり人間のある本質を覗き見させてもらいました。
    脚本演出美術照明音響、そして、熱演ではない7人の迸る熱量に拍手!

  • 満足度★★★★★

    On7初観劇です!
    最初から驚きっぱなしでした。
    とても刺激になりました。
    演者の方々の一生懸命さにノックアウトされました。
    また是非見たいと思います。

  • 満足度★★★★★

    面白かったです!
    観てきました!面白かったです。
    何と言っても演じている方々の強さ、優しさ、大切さが伺えました。ストーリーは、女学生、社会人、飛行機墜落の被災者、現世?、黄泉との狭間?ととびまくっていて、その衣装の変貌振りにも、笑えた。笑えたけど、せつなく、物悲しかったような思いにもなりました。お一人、お一人のクオリティも高く、ついぞストーリーに引き込まれました。 
    終わったあと、下北の茶店で雑談をしました(ビールを片手に)・・・そこで、この「痒み」は、どこにむかっていたの?何を訴えたかったの?が、話題になりました。一人の男性の方が、「痒み」と言うだけに、痒くてどうにもならない、手が届かないむずむずしさ、どうすることもできない・・に向かっていたのではの意見に、なるほど・・とみんなでうなずき納得したしだいです。この刺激にまた出会いたいと思います。頑張って下さい。

  • 満足度★★★★

    ザ・女子!
    女の子同士の関係を観させてもらいました。男子とは少し違った感性の付き合い、夢か幻かそれとも現実?そんな雰囲気のステージ、少しモヤモヤが残りましたが面白かったです!

  • 満足度★★★★★

    面白かった
    色々な女性のからみあいが面白かった。

    間やテンポがちょうど良かった!!
    パラレルワールドでオチも良かった!!!

  • 満足度★★★★★

    どうもお疲れさまでした
    初日と千秋楽の2回、観劇しました。
    飛行機事故の前後が、建前と本音の世界なのか、生と死の世界なのか、現実と夢(幻)の世界なのかなどなど、いろいろ思いながら観ました。
    On7メンバー7人の体当たりの演技がとても素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    楽しい90分
    あまり観劇しない私も、ついつい引き込まれてしまった90分でした。

  • 満足度★★★★★

    虫って・・・
    男の私にも、おもしろかった!女性なら、もっと楽しめるんだろうなということは十分わかる。あっというまの90分でした。
    観劇しながら、ずっとアタマから離れなかったのが「虫」の存在。この見えない脇役?がいったい何なのかを、あれこれ思いめぐらすだけでも楽しかった。カフカの「変身」が、アタマの片隅を何度もかすめて行きました(笑)
    とにかく、次回作も楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    旬な女性の実力を
    感じさせてもらいました。
    前評判の高さに比例し、客席も様々な年齢層の男女で一杯でした。

    オンナ同士のやりとりには最初からクスクスと笑えましたし、また女優さん達の能力の高さを充分に見せつけられました。
    この年代の女優さん達だからこそ伝えられる内容だし、自分が男でありながらも実感?できた芝居です。

    途中の時系列の絡みで、話の内容がつかみきれなかったところがありますが、それすらも彼女達の底力にねじ伏せられたかと思います。(笑)

    脚本もいいですね。次回公演は劇団チョコレートケーキの古川さんと日澤さんの作・演出ということで新たな期待を抱かせてくれます。

    皆さん素晴らしい役者さんだったのですが、ヒロコ役の安藤瞳さんの表情の豊かさや、モモ役の小暮智美さんのギャップの激しさには、只々感心するばかりでした。

    心残りは時間の関係でアフタートークを聞けなかったことです。
    ああ悔しい・・・

  • 満足度★★★★

    期待以上の面白さ
    ちょっと前に岸田戯曲賞にノミネートされたサリングさんがどんな作・演出なのか?という興味から取ったチケットでした。
    とても面白かったです。
    七人の女優さんのもち味や新しい挑戦がうまく出ていたのではないかしら!(←上から目線)
    普段、小劇場ばかりのワタクシですが、彼女達のホームグラウンドの芝居も観てみたいと思いました(ぜんぜん違う演技だったりして、、、それもまた、たのし。)。できれば、この熱がさめないうちに、第二回公演を上演してもらいたいです。

  • 満足度★★★★

    ややピンボケ気味のお芝居
    もっと話の焦点を絞り込むべきだったか?

    ネタバレBOX

    「人並み」を蔑んで周りとつるまず孤高を気取っていた女が「何もなかった」人生を送った。その皮肉。その侘びしさ。そこへもっともっとフォーカスして作劇すれば、より心にズシンとくる舞台になったと思う。
    荒唐無稽な夢幻的世界の中に人間の真実を描き出そうとするサリngさんの作風は好み。
  • 満足度★★★★

    春は痒くてたまらない
    面白い。85分。

    ネタバレBOX

    大学の写真部員だった7名が10年後再会。旅行途中の飛行機事故で無人島へ流れ着く…。

    アイ(保亜美)…卒業時に企画展をしようと一同を説得するが、失踪。10年後突如現れる。写真の才能あったが色んなものが見たいと道を外れた。
    チカ(宮山知衣)…無人島で子を授かる。ユミの帰国を誘われるが断った。ユミの彼氏と浮気した。
    マリモ(尾身美詞)…ファンシーな女。無人島で腹に虫が寄生した。
    ヒロコ(安藤瞳)…子持ち。うわべな会話がイヤで堪らない。無人島でナツキに突き落とされる。
    ユミ(吉田久美)…チカと仲良し。原住民?と婚姻するが、彼氏のことが忘れられない。
    モモ(小暮智美)…セレブな女。無人島では原型留めないくらいに変貌した。虫が主食。
    ナツキ(渋谷はるか)…写真の道を歩んだ女。無人島で無限に好きな写真を撮れる喜びに浸る。

    隠すことが普通な現実から、生と死の狭間である「無人島」に移った女たちは、その姿をさらけ出し始める。腹の中で虫が蠢くようなキ~!!ってなるような空気感から、次第にあけっぴろげになる開放感と底に沈んだような陰鬱な色彩が妙に楽しい。
    崖下に落とされたヒロコの妄想か夢か、それとも現実の未来か、おばあちゃんになった7名が再会し、井戸端話に夢中になるシーンの挿入具合がいい。背を向けているアイが何もないと言い放つ。現実で充実していそうなアイに対しての誰かの希望なのかと感じた。にぎやかであるんだけど、どこか暗いジメっとした作品だった。素直に面白いと思う。
  • 満足度★★★★

    面白い
    サリngROCKの脚本と女優陣のバランスがとても良かった。

    女性の葛藤を描き、演者も魅力的。

  • 満足度★★★★★

    底力みせてもらいました!
    まずは一言おめでとうございます!素晴らしい作品が世に産み落とされましたね。各々役者のスキルの高い!作品の秀逸な構造も考え抜かれてる!とにかく演技も話も表面で繕ってないから面白い。女の底力、みせてもらいました✨

    今後もとっても期待してます!
    次回がだいぶ先、、、1.5回とかやって下さい笑

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