ヴェニスの商人 公演情報 ヴェニスの商人」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★★

    自分は面白かったが・・・
    衣装は現代のもの、脚本は忠実な印象。試みが少し半端になりミスマッチだったのかも知れませんが、個人的には面白いと思いました。劇団全体としての公演への対応、掲示板の方でもあった評価の価値観なども考えさせられました。以下

    ネタバレBOX

    観客は全体的に女性が多いような気がしました。衣装の半端さは他の方が指摘されているように、演出と兼ねてもう少し捻りがあった方が面白かったと思います。また忠実に演じようとすれば長時間に渡るのは必至なので、あの小屋は初めてでしたが椅子が頼りないかなとお尻が語っています。。。
    シャイロックとランスロットの二人が良かったです。千秋楽を拝見したのでそれ以前は分かりませんが、皆さんセリフを入れて練習してきたのは見受けられました。ただ古典の代表であるシェイクスピアは容易ではないのもあってか、セリフを口で追っている感じも随所あったと思います。ポーシャは麗しいだけでなく博識で度胸もないと物語に深みを与えられないかと思いますが、少し軽すぎるように感じてしまったのはあります。他の方もですが、海外などは超ベテランが若いハムレットやったり、深みを持たせることで公演そのものも面白みが増すと感じました。一緒に行った方は観劇経験があまりなかったようで、新鮮で楽しんでいました。ありがとうございました。
  • 満足度★★★

    あえて「CD化」を提案する



    この『ヴェニスの商人』を新しい執事の視点から叱責してみたい。


    会場「イプセンスタジオ」であるが、TBSテレビ『SASUKE』のアトラクションのごとく急勾配に傾いている構造だ。熱演するキャストが見え隠れしてしまう。
    観客はシーソーのように頭を揺らさなければならず、予選出場者さながらの神経戦である。
    こうした「劇場構造」も、30センチほどの厚みをもつ「板」を設置すれば、ほどなく解決したのではないか。


    次に、「衣装」である。

    女性はヨーロッパ上流階級だが、男性はウォール街を歩くサラリーマンだった。
    これも、万が一、彼らが『ヴェニスの商人』を外資系企業に置き換たなら理解する(そうしたモチーフかと勘違いさせた)が、どうやら彼らは古典劇の忠実な部下であった。
    男性キャストにおける「衣装」に、より作品世界へ投影できるような史実性が欲しかったわけだ。



    しかし、「劇場構造」と「衣装」は新入り執事にしてみると「埃」である。
    その空間に、どんな紳士淑女が住まわれているのか、それが問題だ。



    私は この舞台は ぜひCD化すべきだと思っている。
    何も、「演技が気に食わない」「セットが地味」だという皮肉を提示したいわけではない。


    彼らは、シェイクスピアが発揮した「叙事詩」を、10歳の少年にも噛み砕ける速さで観客に伝えていた。もちろん、「全然理解できなかった」観客がいることも事実だが、イギリス大作家の台詞が放ってやまない「面白味」を、絶妙なペースとともに展開した その忠実な部下を、私は否定できない。
    「シェイクスピアって、偉人だ!」を再確認する旅だ。(格式は かなり低い)


    それはまるで、500年前の「炭酸水」が開封され鳴り響く「プシュッ」…。20代らしい爽やかな鐘音である。






  • 満足度★★

    原作通りが…
    ほぼ原作通りのストーリー展開だ。エピソード設定にも変化なし。その結果、無難・平面的な公演になったと思う。各エピソードの「箱選び」「人肉裁判」「駆落ち」のモチーフを利用し、もう少しオリジナリティがあっても…。演技も緊張したのか、評価が厳しくならざるを得ない。
    忠実に描けるということは、”力“があると思います。今回は少し残念ですが、次回作は「今」を切り取った素晴らしい公演を期待しております。

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