天啓を浴びながら卒倒せよ 公演情報 天啓を浴びながら卒倒せよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★★★

    公共の場とは?!
    スピード感のある心地良いパフォーマンスでした。

    ネタバレBOX

    公共の場について考えさせられました。人が集まるところが公共の場ではなく、SNSが公共の場になりつつあるという話はとても新鮮でした。

    なるほど、授業中に先生を無視して平気だとか、トラブった隣人の写真をSNSにアップしてバカにしていたら、実は自分の大学の先生で、しかも自分が受けていた授業の先生だったことが分かり、退学させられたか、させられそうになったとか、公共の場でオイタをするとしっぺ返しがありますよという教訓は、どこが公共の場でどこが公共の場でないかを如実に示していました。

    お芝居が始まる前のことですが、一番前の桟敷席に座った若い女性が足を伸ばし切っていて、前を歩くお客さんが歩きづらそうにしても一向に足を縮めなかったのは、正にこのことだったのかと得心しました。

    四人が、あるいは五人が、声を揃えてやや早口でしゃべるパフォーマンスなどは結構大変そうで、聞いていて心地良かったのですが、ここにあったエピソードを普通の芝居仕立てにしたらもっと面白くなったのではないかと思いました。
  • 満足度★★

    ふーん・・・
    実名ツイッターとかラインとかフェースブックとか、そういうのバリバリにやってるような人たちにはこういうのが「切実な問題」なんですかねー。
    携帯はガラケー、匿名アカでツイッターやってるようなあーしにはどうでもいい話でした。

    いまどき「情報」と「身体」を単純に二項対立させる(少なくともそのように見えた)ってのはどーなの?とかね。
    現象学とか身体論とか的に展開させる前振りかと思って我慢して観てたら、そのまんまで終わっちゃってなんかもうガッカリ。
    「SNSのある世界」「SNSの登場以前の世界」を作家が自分の頭で考えてない、ステロタイプなイメージで描いちゃってるような印象が。
    結局は大学の中の狭い話っていう、「それ以外の世界」はどう捉えてるの?っていう、語ろうとしてることに対しての作品内の世界のスケールのしょぼさも気になったし。(てかさー、「大学の生徒」って言うなー、「学生」って言えー)

    綾門さんの脚本、前に観た『止まらない子供たちが轢かれていく』は面白かったから期待してたんだけどなあ・・・。

    あと演出の要求に対して役者の身体表現や発声に甘さがかなりあったのもイライラした。セリフと連動しちゃう腕や手の動きとか、かたちとしてアヴァンギャルドなことやろうとしてるってのに、ものすごく「古い」芝居に見えちゃってどうにもうーん。
    最後のほう、何言ってんのか全然聞き取れなかったし。

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